23. グラビア
わたしは基本、夫がアダルトなものを見ていても気にしないタイプだ。
その理由は大きくふたつあるのだが、そのひとつは、わたしがそういったものに興味を示さずに(関わらずに)生きてきたからである。
ざっくり話すと、なんだか恥ずかしくて10代のころはずっと避けてきた→大人になってある程度耐性ができた→知ろうという意欲がないので未開…………ということなのだ。
つい最近までグラビア写真とは裸のお姉さんがアハンウフンなポーズを決めて誘惑しているものなのだと思っていたくらいだ、結構重症である。
しかしそのイメージに至ったのは夫と付き合っていた学生時代に見せられた写真のせいなのである!当時DKだった夫は不思議なことに、ネットで見つけたアハンウフンな写真をわたしに見せてきていたのだ。とんでもない変態野郎である。
「グラビアってそういうものなんだ」
この日、二十云歳にして初めてグラビアについて知ったわたし。
「まぁ、オレはグラビアはあんまり好きじゃないんだけど」
……とかいって見てるんだろうな~とわたしは内心にんまりしていた。
翌日目が覚めると、わたしは思わず声を出しそうになった。
上下反転した娘のおしりが、顔の真ん前にあるではないか!パジャマのボトムがずり上がり、おしりの形が強調されていた。
ドアップのおしりに驚きつつ、なんだかそれがかわいくて、愛しく思っていた。
…………あっ、これがグラビアが好きな人の気持ちだ!!
「それは違う」
得意気に話しても夫に一刀両断された。
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