第59話 支援センターに行きました




 ベビーマッサージ仲間と9月前後に数回行ってみた支援センター。


 優しそうでおかん気質な保育士さんがおり、ほかのママさんと情報交換ができる支援センターは行きやすいお母さんの味方。



 とはいっても、その数回は人見知りを発揮し、ギャン泣きだったちいちゃん。



「久しぶりの支援センター、大丈夫かな?」



 用事や長引いた風邪のおかげで最後にいったのは1ヶ月近く前。


 前であれだったのだから、今度もギャン泣きかな…。



 支援センターには、車で2~3分。信号に引っ掛からなければ本当にすぐそこで通いやすい。





「こんにちは~」

「あら!久しぶりじゃない!元気~?もう泣かないかな~?」


 さすが保育士さん、数回あっただけのこの子ともちゃんと覚えてるんだなぁ。



「ちいちゃん、荷物おいてくるから待っててね」



 遊び場におろし、数メートル離れた棚まで行ったが泣く気配はない。



「えらいね!泣かなかったね」



 初対面のひとしかいない今回の支援センター、赤ちゃんに対しても初めは少し引いてしまうちいちゃんは、大丈夫かな?



「はい、ちいちゃんこれ好きでしょ?」

「………」



 支援センターで反応がよかったのが手作りおもちゃは、家でも真似して作っているので馴染みやすいかと渡してみたけど……



「大丈夫だよ、久しぶりだから緊張してるかな?」



 シャカシャカシャ…



「……へっ」



 あ、音が鳴るとじっと見る。




 にこっ




 笑った!



「いいね~楽しいね~」




 その後、転がるボールを追いかけたり、お友だちがくれたおままごとの焼きうどんを舐めたり、とにかく楽しそうなちいちゃん。



 よかった、ほかのお友達ともいやいやしない!

(来ていたのはフレンドリーな赤ちゃんが多く、わたしにもにこにこしながらおもちゃを見せてくれました)



 風邪を引いてかわいそうなことしちゃったなって思ったけど…元気になってよかったな。



「あら、先生にも泣かなくなったね!」

「う~」



 我が子の成長を感じた久しぶりの支援センター。





 ……それから数日、興奮冷めやらぬちいちゃんは夜泣きの回数が増え、お昼寝も短くなるという覚醒状態に陥った。




 母は眠いよ。

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