3.公園デビュー





 引っ越し先の賃貸は、それなりの立地で子育て世代にはありがたい物件だった。



「スーパーが近い!公園が近い!コンビニも近い!こんなんでいいのだろうか!?」



 ※田舎者の意見です。



 正直、わたしは本当に驚いた。


 公園まで300mって、見えるじゃん、しかもそれ道のりだから、直線だと150mくらいなんじゃない?と。


 病院も、小児科ではないが内科など複数の個人院があるし、コンビニもその並びにあり、スーパーまでも500mで、部屋から看板が見える…。



「え、なにここ、都会…?」



 ※田舎者の意見です。



 そんなわけで、近くの公園に連れていってみた。



「わーお、ひろーい……けどなんもないね!」



 そこは遊具などはほとんどなく(あるのは犬型の揺れるベンチみたいなの1つ)、だだっ広い広場のようなところだった。



「なんか地元にあった公園と違うなぁ、これが都会の公園かぁ」


 ※田舎者の意見です。



 しかし全面芝生だし、桜など樹木も多く、ちっちゃい小川のようなものがあり、自然にふれあうことができた。



「逆にいいかも、ちいちゃんまだ遊具で遊べないし、広場で走ってる方がね~」



「んきゃー!」


 ちいちゃんは絵に描いたように、走って転んで傾斜を上り、たんぽぽを摘んだり桜の根っこに座ったりしていた。


「…なんなんもう、天使!!!」



 かわいさのあまりにやにやと呟いていてしまうほど、娘のかわいさに興奮していた。



「ちいちゃん楽しい?」


「いひー!」



 満面の笑み。


 はい、今日も100点です。

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