第33話 ドキドキ!初めての離乳食





 娘の離乳食を開始した。



「えーっと、はじめは10倍粥を小さじ1から…」



 食べないようなら切り上げてよし、規定量は小さじ10まで、1ヶ月で小さじ10が食べられるようにしておけばオーケー…。



 お米を潰してお粥をつくって、残りは小分けで冷凍してー…。



「うーん、なんか離乳食ってめんどくさいなぁ」




 …もう離乳食開始していい月例になっていたけれど、


 ・食器等買ってない

 ・作るのめんどくさいし母乳出るしまだいっか

 ・そもそもちいちゃん嫌がらないかな?



 と、トリプルパンチに悩み踏ん切りがつけられなかった。




 しかし自衛官からの「まだしてなかったんだ?」に、謎のイラッとで、「ほんじゃー始めてやるぜ!」と奮い起ち、そのまま一式購入してきた。



 それでもまだダブルパンチが残っている。

 まずは作らねば。



「…作り方は簡単だけど、正解がわからん…これでいっか…」



 これから食べる小さじ1を取り分け、あとは冷凍保存。これだけあるし、まぁ10日くらいもつな。




「はーい、ちいちゃん、初めてのお粥ですよー、あーん!」


「はぁー…ん」



 ぐふっ!

 はぁーん、って、発しながら食べるの可愛すぎか!



「おいし?」

「へっへ~」



 かわいい!にこにこにこにこ!これは!



「た・の・し・い!!!!!!」



 その後もちいちゃんはゆっくりゆっくり、小さじ1のお粥を食べあげ、なくなる頃にはなめ尽くされたスプーンをしゃぶり続けていた。



「はあーん、もう天使!これなら離乳食頑張れる!明日は小さじ2にしよ!」







 ………5日後。




「!? も、もう冷凍ストックがないだと!?」



 美味しそうにもっともっととするので、毎日小さじ1ずつ増量した結果、10日どころか5日で消費した。




「びゃああああああ!」


「まってね~今作ってるからね~!」




 離乳食ってやっぱり大変だわ…。




 ………冷凍ストック容器をもっと買っておこうと決意した灼熱の7月であった。

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