第4話 ちいちゃん、自衛官とテレビを見る
娘の父親であるわたしの夫は、お国を守る自衛官だ。
強面で、先輩からも恐れられるくせに根はヘタレでポンコツ。
そんな夫は、娘と仲良くなろうと一緒にこども番組を見るようになった。
「ちいちゃーん、一緒にテレビ見ようね~!」
娘を膝に抱え、よしよししながら見るのが定番の光景になっている。
しかし、
「あー、この子はねぇ、えっと…なんて名前だったかな」
夫はキャラクターの名前が覚えられない。
「えっと…“真ん丸ウサギちゃん”…そう!この子は“真ん丸ウサギちゃん”!」
「嘘教えんなや」
夫は勝手に名前をつけて教える。おまけに…
「また出てきたね、えーっと…は、は………あっ!“真ん丸ウサギちゃん”だね!」
自分でつけた名前はしっかり覚えてる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます