第26話 ベビーマッサージ 1
娘とベビーマッサージに参加する。
自治体で行っているベビーマッサージは、生後2ヶ月~6ヶ月までの赤ちゃんを対象としている。
全4回の講習は有料だが、ただでさえワンオペなわたしの育児、同じこどもを育てる親との交流はお金を支払ってでも参加したいのだ。
「はい、はい………では6月~7月のコースでお願いします」
電話で申し込み、わたしは喜びと緊張で顔がにやけていた。
─当日
「ぎゃあああ!」
いやぁ、今日はいつも以上によく泣くねぇ。
普段なら「そんな日もある」と思えるが、出発まで刻一刻と迫る。それに、早めに行って会場へ慣れさせないとおそらく………
この世の終わりほど泣く!!!!!
泣く娘をチャイルドシートにセットし、荷物を抱えて車で5分の会場へ!(この近さも参加した理由だ)
もちろん一番乗り。だっこで泣き止んだ娘だったが、知らない人、知らない場所に戸惑いギャン泣き。
「…うん、ちいちゃん落ち着いたね、いいこだね、マッサージ頑張ろうね」
と、そこへ現れたのは……
「あっ!この前の…」
「あっ、あのときの…」
………そう、これはもはや運命なのかもしれない。そこにいたのは予防接種で話したあの美人ママさんだったのだ! (※第17話参照)
まさかまた出会えるなんて!これは仲良くなるしかない!
………そんな運命を感じた母を横目に、娘はすっかり会場に慣れてマッサージ用の敷き布団で爆睡するのであった。
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