40. ちいちゃん元気のもと
「やあーーー!」
ちいちゃんは好きな番組の中でも更に好き嫌いがある。例えばおかあさんといっしょなら、好きな歌は熱心に聞き入るのに好みでないものなら
最近わかったのだが、これはわたしを探して泣いているというより好きな歌に換えてほしくて泣いているようだ。そのため、わたしに泣いて当たってもまた好きな歌が始まればケロっとテレビの前に戻っていくのだ。
「今日はまだ好きな歌に出会えないのかーい?」
歌はかわって、おにいさんおねえさんが大きな靴を履いて登場した。
『ヘイヘイ!どた靴どた靴ブギ!』
「ふう~ん」
「かかはこの歌けっこう好きだよー?」
明るくアップテンポでいつものちいちゃんなら喜びそうなのに。ご機嫌斜めではあるものの、テレビをチラチラと見ている。
『へーいへーいへいへーい!』
うたのおにいさんおねえさんの後ろで、体操のおにいさんおねえさんがアクロバットを繰り広げる。それを見て、ちいちゃんが顔を上げた。
「ん!」
「そうだね!かっこいいね!」
ちいちゃんはアクロバットのお陰で元気を取り戻した。
お母ちゃんは誠おにいさんのカジュアルイケメンファッションから目が離せないよ。
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