41. 最近いちばん可愛かったこと
我が家で愛用のローテーブルの端でちいちゃんが機関車のおもちゃで遊んでいる。
「平和だな~」
洗い物を今のうちに片付けてしまおうと大急ぎでスポンジを泡立てた。大量の食器や調理器具に集中していると、娘が喋り始めた。
「きゃっきゃー!」
「え!?なに!?」
急に呼ばれてびっくりして泡だらけの手で娘の方を見たが、娘は「?」顔。ぽかんとしているので聞き間違いかと再び食器をすすぎ始めた。
「きゃっきゃー」
「はーい」
「うー、きゃきゃー!」
こんなに何回も呼ばれるなんて、洗い物しつつ怠けて返事してるばあいじゃないのでは!?焦って手を拭き、改めて何事かと様子を見ると…
「うー、きゃっきゃー!うーきゃきゃーうーきゃきゃー」
ガーガーと小さなタイヤが急ぐ音が鳴り、娘が機関車を走らせていた。
「…?」
真っ赤な機関車、「うーきゃきゃー」という掛け声…。
ぽくぽくぽくちーん。
「消防車か…!」
絵本に載っている消防車を「真っ赤な消防車、ウー、カンカーン」と言っているわたし。娘にとっては赤い車(機関車)=消防車=うーきゃきゃー(ウー、カンカーン)ということだったのだろう。
「…なにそれ可愛すぎ」
萌えすぎて熱くなった。
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