61.インフルエンザ予防接種
去年、一歩出遅れただけで年末まで予約がとれなかった予防接種、今年こそは意気込んでいたのに…
「いや普通に忘れてたわ」
8月くらいまでは覚えてたんだけどな。
結局、今年も12月接種となったインフルエンザ予防ワクチン。引っ越したこともあり、土地も病院も先生も違うから、それぞれ変わるとは思っていたけれど…まさか予防接種と診察が同時進行とは!!
田舎から通ってた小児科は、診察と予防接種が完全に時間がわかれていて、基本診療時間外に行うスタイルだった。風邪やその他感染症の中で体調不良にならないようにという配慮だ。勝手ながら、医者という立場上、それくらい普通にどこでもしているのだと思っていた。実際、田舎でほかの小児科に行っているお宅も、そうだと言っていた。
「待合室は別とはいえ、ちょっと心配だなぁ」
そしていざ接種するときは…
「んでぃあああああああああ!」
「はーいお母さんしっかり押さえててねえ!」
「はーい!!」
「アッぎゃああああああああ!!!」
毎度のことながら、どっと疲れた。予防接種のとき、暴れ泣き叫ぶ娘を押さえるのはものすごく疲労する。
「パンでも買って帰ろっか」
雪だるま型のパンを二人で半分こして食べた。
「…で、なぜこんなことに」
翌日、ズビッと鼻をすすることになったのは母の方であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます