　以前のちいちゃんは、おっぱいが欲しいとき、だっこすると胸元をドンドンと叩いていた(もちろん痛くはない)。

　それに気づいてから、ぐっと育児が楽になった気がしたのをよく覚えている。

　しかし最近のちいちゃんは…

「うあーーっ、あっ、あーーーー！！！」

「どうしたの？おむつかな？だっこかな？」

　おむつは濡れてないし、だっこしても泣き続ける。

「おっぱい？」

　咥えさせても涙を流して大号泣！

「あっ、あっ………ぎゃあーーーー！！！！」

「な、なになに？でもその泣き方おっぱいでしょ？え～……？」

　高い高い、お歌、だっこ、おむつ…とぐるぐる回っていたら、ふと、泣きが緩くなった。

「う……うう～…」

　今だ！！

　瞬時におっぱいを咥えさせ、ぎゅっと抱き寄せる。

「…う、ん………チュパチュパチュパチュパチュパ」

　きたーー！！！

　……最近のちいちゃんは泣きすぎて最初の目的忘れがちです。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい