第22話 母レベルアップ
季節は移り変わり、暑い日が続く今日この頃、よほどのことがなければ起きない娘は、すっかり目覚めやすくなっていた。
「ふう、んっ、う、うえ~…」
今夜は多いなあ、と3回以上起きることもあるが、私は習得したのだ、楽な過ごし方を!
「ちいちゃーん、大丈夫だよー」
娘をわたし側に横向きにし、いそいそとパジャマのボタンをはずす。
暗い室内でも感触だけでどうにかおっぱいまでたどり着けるようになった娘は、ぱくんと咥えて目を閉じる。
そう、添い乳を!
育児経験のない方はもしかしたら「なにそれ?」となるかもしれない。
添い乳とは、添い寝状態で授乳をすることである。親子共々ねむ~い夜中は、だっこして授乳よりはるかに楽なのだ!
「…すぅー、すぅー」
娘も寝るのが早い。とても画期的。
え、前からすればよかったのにって?
ところがどすこいすっとこどっこい。
新生児~首が座るまではうまくできなかった。
わたしが再挑戦し始めたのは寝返りをするようになってから。ずりばいをするころにはお手のものである。
かくしてわたしは夜中に何度起きることになろうと、寝ぼけながらおっぱいを咥えさせ、きもちよーく睡眠も育児もすることができるようになったのだ。
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