トイレで読む、トイレのためのトイレ小説

雹月あさみ

ファースト・シーズン

トイレで読む、トイレのためのトイレ小説

 あなたは1日に何回トイレに行きますか?

 小さい方が・・・・・・。なるほど。私も同じくらいです。

 大きい方は・・・・・・。なるほどなるほど。そのぐらいですね。

 

 トイレでの過ごし方は人それぞれだと思います。考え事をする。スマートフォンをいじる。漫画を読む。英単語を覚える。一心不乱に出すことに注力する。出すもの出してスッキリする。

 トイレにも様々な場所があります。家のトイレ。学校や会社のトイレ。病院のトイレに公園のトイレ。駅のトイレや仮設トイレ。初めて行った彼氏の家のトイレ。

 豪華なトイレもあれば、汚いトイレも臭いトイレもあります。

 この小説は、毎日誰もが使うトイレをメインとしたお話です。誰もが使うトイレだからこそ、様々なストーリーが生まれる場所なのです。

 中には下品な話もあるでしょう。トイレですもの。また、中には怖い話もあるでしょう。だってトイレですもの。そうでしょ、花子さん。

 殺人事件だって起こるかもしれません。密室トイレ殺人。「真犯人は個室この中にいる!」なんて。

 トイレの未来もあれば、トイレの昔話もあります。トイレだって愛も語れますよ。トイレ愛に満ちたお話です。トイレだからってクソッタレだなんて馬鹿にしないでください。トイレはすべてを受け止めてくれますから。

 トイレに費やす時間を素敵なものにしたい。あなたに寄り添うトイレでありたい。

 この小説は、トイレで読む、トイレのためのトイレ小説です。

 トイレでする小さいのと大きいのに合わせて、1分程度で読める小さいお話と5分程度で読める大きいお話が詰まっています。

 ちなみに今読んでいる話は小さいお話です。

 トイレに入ったときにはこの小説のことを思い出してみて下さい。

 

 さあ、扉を開けて素敵なトイレライフを。


 くれぐれも長居はしないでくださいね。

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