11月19日は「世界トイレの日」

 今の生活が当たり前だと思っていませんか。

 トイレがある生活が当たり前だと思っていませんか。


 世界では、いまだ3人にひとりはトイレのない生活をしています。

 2013年に国連は毎年11月19日を「世界トイレの日」と定めました。

 今日はトイレについて考えてみましょう。


 世界の人口が約70億人です。そのうちの3分の1、つまり約24億人もの人々が衛生施設の整ったトイレを利用することができていません。

 さらに約9億4600万人は、道ばたや草むらなど屋外で排泄をしてます。

 日本の人口を知っていますか。日本の人口は約1億2700万人です。

 アメリカの人口は約3億2300万人、世界の人口ランキング1位の中国でさえ約13億7900万人です。

 つまり日本とアメリカ、中国の全人口を足しても、まだまだ足りないぐらいの人々が、衛生的なトイレを利用できない生活をしているのです。

 前述の国の人口に、ロシア、メキシコ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア辺りを足すと約24億人となります。

 約24億人のイメージができたでしょうか。こんなにもの多い人々が、今もなおトイレを利用できていないのです。


 では、トイレがないとどうなるのでしょうか。

 屋外排泄などにより、適切に処理できない排泄物からでた病原菌が、人の手や川、土壌、そしてハエなどの虫によって運ばれます。

 それらの細菌により、特に免疫力の弱い子供たちが下痢や風邪などの病気を引き起こします。そしてなんと1日に800人以上が下痢性疾患で命を落としているのです。

 さらに、トイレがなく、外で排泄することの恥ずかしさから学校を休んでしまう女の子も多くいます。学校を休むことによって、教育にも影響を与えています。


 毎日使っているトイレ。私たちの生活では当たり前のトイレ。

 トイレがない生活、想像できますか。

 衛生習慣や衛生的な設備が少しでも世界に広がるよう、今一度、トイレについて考えてみましょう。

 これは1つの本当にあるトイレの物語なのですから。




 参考:日本ユニセフ協会

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