第103話 不死身の力
「お疲れ様でした」
「あっ…えっうわっ」
「どうかしましたか?」
気づくとハジメの後ろにキロルがいた。さっきまで頭が吹き飛ばされていたあのキロルが戻ってきた。
「不死身ってすごいですね…」
「まぁ死にませんから、死ぬという耐性をつけたら無限に蘇るゾンビですね」
「それ自分で言って大丈夫なんですか?」
「人というのは不思議で慣れたらなんとかなります」
「そうですか…」
ハジメはスキルなどを使わないでのこの戦闘で自分がいかに弱いのかハッキリと分かった。
「強く…ならないと…」
「向上心は大事ですから大切にしてくださいね?」
「はい!」
そうしてミナルとキロルの模擬戦が終わった。その後ミナルはハジメに斬撃のコツを教えて翌日ミナルは学校があるので帰っていった。
「ではまた鍛えていきますからね」
「よろしくお願いします」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「もう冬ですか…寒くなりましたね」
王都では雪がすでにしんしんと降っていた。
ミナルは学校にもう半年いるのである。
「あっミナル先生〜!」
「どうかしましたか?」
一香がこっちにやってきた。いつもニコニコしているのでこっちも笑顔になる時もある。
「いやなんでもないです」
「じゃあなんで呼んだんですか?」
「なんとなく?にしてもこっちでも雪降るんですね」
「あなたがいた世界でも降っていたのですか?」
ミナルは気になった。
「うん。降ってた。凄い降る時もあったし降らない時もあった」
「そうですか」
一香や凛などはよく話すので仲良し…とまではいかないが自分についてきてくれる良い子だと思っている。
「あっそうだ。なんか最近噂?になっているんですけど…」
「噂ですか?」
「夜に学校に行くと黒い何かがいるらしいです」
「黒い何か…ですか」
「そうなんだよね。何か知ってる?」
「黒い何か…だいたいアンデット系統でしょうか?幽霊とかですかね?」
すると一香はビクッと体が震えた。
「幽霊はダメなんですよね…」
「それはすいません。でも普通にいますから諦めましょう。それに…」
「それに?」
「幽霊は特に何もしないですよ。逆に何かしてくれる事もあるので」
すると一香は驚いた表情をしていた。
「どうゆう事ですか?」
「基本的に幽霊というのは自分の未練などが募ってこの世に出てきます。しかし長く幽霊であればあるほど自分の未練を忘れていきます」
「…あっもしかして未練を忘れた幽霊は何もする事がないから漂っている?」
「正解です。たまに例外はあるのですが」
「例外?」
「未練が強ければ強いほど…幽霊は凶暴化します。そして何かを解除しなければ未練がなくならない幽霊だっていますから」
ミナルはアンデット系統についてはよく知っている方だと思っている。
「そしてその例外の幽霊に当てはまるのが黒い何かが幽霊の中でうごめいているのです」
「なるほど…?」
「絶対理解してないですね。まぁいいです。取り敢えずこの事は調査してみます」
_________________________________________
話の速度が一気に飛びましたが許して。
「面白い」や「応援する!」と思ってくれたらこの作品のフォローや♡、☆などもつけてくれるとモチベが上がるのでよろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます