2章 冒険者都市ライオネル
第17話 あれから…
「にしても、私が迷宮に落とされてから何年経ったのだろう?」
自分は日記に1日1階層ずつ攻略と記した。なので…1000階層。だから…約3年?でも1週間とかかかって攻略した階層もあったからなぁ〜。分からないや。
「でも3年以上、迷宮にいたのか…凄いな、私だいぶ強くなったのかな?」
ミナルは完全にある重要な事を見落としていた。それは『悪食』というスキルでモンスターを食べて食べて、食べまくっていたのであった。
1階層ごとにモンスターは最低でも1体はいるので1000体以上のモンスターを食べてきたことになる。
そして『悪食』というスキルはその食べた物のステータス、スキルをそのまま引き継げるので1000体以上のモンスターのステータスを…スキルを引き継いでいるので完全に人であって人ではなかった。
しかしミナルはそれが当たり前になっていたので見落としていた。
言っておくと…現時点でミナルに勝てる者は誰一人いない。
「にしても…風が気持ちいい」
本当に落ち着く。迷宮にいた時は、亜空間ぐらいしか心が落ち着ける場所はなかった。
外の世界っていいね。
着くのは先だし…気ままに行こう。
「おっと?あれは…」
ミナルが見た方向にはスライムをどうにかして倒そうとするおそらく初心者の冒険者がいた。
「私もあんな感じだったのかなぁ」
最終的には、置いてかれた?見捨てられた?けど、それまでは楽しかったな…
「頑張れ!名前分からないけど、応援してる」
ミナルはその冒険者に心の中で、祈った。
死なないためにも、強くなってほしいと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
グルルル…
「ん?」
ワイルドウルフかな?この辺りだと、スライムとウルフぐらいしか出ないし。
グルルル…バウッ!
すると、ワイルドウルフが突っ込んできた。
ミナルは防御の姿勢をとった。しかしミナルは違和感を感じた。
「あれ?遅くない?」
体感的に動きがスローになっている。ミナルはチャンスと思い…殴った。
スパァァァン…
あ、あれ?消えた?さっきまでいたよね?
私が殴って…なんで?
ミナルは一回落ち着いて考えた。すると1つの答えが出てきた。
「私のパンチが強すぎた?」
いや、まさか…そんな。ハハハ…
試しにパンチするふりでもしてみる?
ミナルは構えてからパンチを放った。
「えいっ」
スパァァァン…
「えぇ…」
物にも当たっていない…なのに、雲を切り裂いている。凄いけど…これから抑えていこう。人間相手だとまずいよね…
「それとモンスターには素材を残すぐらいの強さで…」
ミナルは心にそう誓った。
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そろそろ自分のヤバさに気づいてきた。
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