第105話 次元干渉
翌日、職員会議があるので早めに行った。会議室に入るとすでに何人か座っていた。
ミナルも椅子に座りしばらく待っていると、続々と職員が集まり校長であるマリーもきた。
「では皆さん集まりましたね。今日会議しなければならないことはあの例の噂です」
例の噂、あの黒い何か…ね。
「生徒に怖い思いをさせないためにも早急に解決したいのですが…何か分かった事はありますか?」
ミナルはスッと手を上げた。
「噂とは違いますが…一つよろしいでしょうか?」
「いいでしょう」
「3階の使われてない教室で次元干渉が確認されました」
おそらく…あれは次元に干渉している。多分、いや絶対そうだ。
ミナルがそう言うと皆が驚いていた。マリーも驚いていた。
「次元干渉は…失われた魔法。というより禁じられた魔法です。それはお分かりですか?」
「えぇ知っています。今回は私たちがやった事ではありません」
「まさか…その向こうですか?」
「はい。なのでかなりめんどくさい事になります」
マリーは頭を抱えてしまった。どうやら前にもそういったのはあったらしい。
「ミナルさん。どうにかして次元干渉を抑えれますか?」
マリーがミナルに質問した。
「出来なくはないですが…解決するには2つの方法があります」
ミナルはその3つの方法を説明し始めた。
「1つはこっちから強引に次元干渉をして、誰がそっちの世界で干渉を起こしているのか探知してそれを倒す事。しかしこれはこっちの世界とあっちの世界を繋いでしまうのでダメです」
「2つ目は?」
「2つの方法は私の右目…天翼の眼球というんですが、これは時空間に干渉ができる唯一の魔道具です。昨日その次元干渉によって出来た次元の歪みを小さくしたのもこれです。魔力を込めれば込めるほど封じる力は強くなるはずです」
昨日バチンと弾かれたのはミナルは「魔力は込めないでいいか」と軽い気持ちでその歪みを無くそうとしたからだった。
「では後者の方を…お願いします」
「分かりました」
そうして会議は終わった。
結局黒い何かについてはよく分からないが次元干渉については自分に託してくれたので精一杯やろうとミナルは思った。
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「あっそうだ。これ生徒に見せたらいいじゃん」
よし、今日は授業変更して1時間目をそれに変えよう。
ミナルは教室に向かって歩いている中でふと思いついたのであった。そして教室の前についた。
ガラガラガラ…
「おはよう御座います」
「「「「「おはよう御座います」」」」」
気づけば皆が自分について来てくれている。先生も悪くないと思った。
カランカラン…
授業開始の鐘が鳴った。
「さて…1時間目は特別授業に変更します。ついて来てください」
「どんな事するんですか?」
1人が質問してきた。
「する…というより見るですね。では早速いきましょう」
ミナルと生徒達は教室からでた。
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梅干し
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