第135話 絶対神
「あっちょっと待ってて…電話来ちゃった」
「あっはい。待ちます」
おそらく別のスマホを持っているのだろうと思った。うっすらと何か聞こえてくる。
「…ウス…い…見てる…じょ…ん…めん…い」
しかし時々聞こえるだけなので何を話しているのか分からなかった。
「…い。わか…した…は」
通話が終わった。するとウルゴスは何か慌ててるようだった。
「ミナルも運がいいね。幸運だ」
「えっと何かあったのですか?」
「今からで悪いけどゼウスに会ってもらうよ」
「えっ…」
ミナルは何も考える事が出来なかった。
「あっそうだ。神界の行き方って言ってなかったよね?」
「…」
「おーい」
「はっ⁉︎今私は…」
「大丈夫か?まぁいいや。神界の行き方は簡単で神界って念じたら行けるから」
「あっえっ?はい」
ミナルは取り敢えず神界と念じた。すると辺りが光に包まれた。
「神界でいいのかな?」
「きてくれたね」
後ろからウルゴスが話しかけてきた。どうやら問題なく神界に行けたらしい。
「じゃあさっそくいくよ」
「いきなりですね…分かりました。でもどうして?」
「それはゼウスに聞いて」
「分かりました」
「じゃあさっさと行くよ?」
パチン…
ウルゴスは指を鳴らした。すると地面が光出した。
「ついたよ」
「ここが…」
気づくと神殿のような建物の前にいた。
「中にいるから。行くよ」
「えっあっはい」
ミナルとウルゴスは神殿の中に入っていった。
「あのゼウスさんってどんな人なんですか?」
「もうおじいちゃんだけど…かなり優しい人だね」
「おじいちゃん?歳をとるのですか?」
「今の神達は歳はとらないんだけど…ゼウスがいた頃、とは言っても神界が出来た頃?の神達は歳をとるようになっていたらしいよ」
「へぇ〜」
「でも凄く緩やかに歳をとるからね」
「なんか凄いですね」
話しているうちに神殿の奥に来た。前の方に誰かいた。
「そこにいるのは誰じゃ?」
「ウルゴスです。連れてきました」
「おぉ!ウルゴスか!会うのは久しぶりかの?」
「そうですね」
するとゼウスがこっちに向かって歩いてきた。
「君がミナルじゃな?えらい別嬪さんじゃの」
「はい。あの…」
「話は聞いておる。力を抑制する指輪を作って欲しいのじゃろ?」
「はい」
「なら先にそっちからやるかの?ウルゴスよ」
「分かりました」
ミナルは先にという言葉に少し疑問を持ったが取り敢えず指輪を作ってもらう事にした。
「こっちにくるのじゃ」
「分かりました」
ゼウスに案内されて神殿にある扉を開けて中に入った。すると中は家だった。
「さてと…ウルゴスの力使わせてもらうのじゃ」
「同時に作ればいいんでしょ?」
「そうじゃ。いきなりで悪いが息を合わせるぞ。せーの」
すると一瞬辺りが眩しくなった。
「よし、完成したのじゃ。ほれミナルよ」
「凄い早いですね」
「伊達に神をやってるだけあるじゃろ?」
ゼウスは嬉しそうにミナルに言った。ゼウスから指輪を受け取ってミナルは中指に指輪をはめた。
「大丈夫かの?」
「大丈夫だと思います」
しばらく動きまわったりして指輪が砕け散らないか待っていたが特にそんな事は無かった。
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ゼウスの見た目は目は金色で白髪に白い髭を生やしたおじいちゃんです。
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