第134話 不可能
「あと今の姿を偽装して前の姿にしよう」
となると…2つの小型魔導具?でも神力で作らないと多分ダメだろうから
「
ミナルはイメージをどんどん増やしていく。イメージが多ければ多いほど作りやすくなるというのが分かったのはつい最近の事である。一応ざっくりとしたイメージでもいいが、それだとあまり効果は強くない。
「うっし。出来た」
手には2個の指輪があった。片方は偽装する指輪。もう一つは力を抑える指輪だった。
「じゃかさっそく…」
まずは偽装の方をはめる事にした。丁度ミナルの指の大きさに丁度よかった。
「おぉ?」
自分の身体を見てみると、翼がなくなり前のミナルがそこにいた。
「おぉ!」
試しに指輪を外してみた。すると一瞬で元に戻った。
「大成功かな。次は…」
力を抑える指輪を指にはめた。
「まぁ…はめただけで何も起きないしね」
しかしそう思ったのも一瞬で…
ピキピキ…
指輪が激しく震えている。
「えっ?」
パリンッ…
指輪が砕け散った。ミナルは何故砕け散ったのか全く分からなかった。
「どうして?また作るか…」
ミナルはもう一回同じのを作ってみる事にした。同じ指輪なので割とすぐに作れた。
「これでダメならウルゴスに連絡するしかないかな」
しかし結果は変わらなかった。すぐに砕け散ってしまった。
「連絡しよ」
ミナルはスマホを取り出した。そしてウルゴスに電話をした。
「もしもし」
「ミナルです。聞きたい事がありまして…」
「うんうん。上から見てたから分かるよ。どうして砕け散ったのか?でしょ」
「そうです」
「答えは神になったから」
ミナルは言っている事がよく分からなかった。
「言っていなかったけど、神というのは無限に力を蓄えていく。もの凄い速度で力が蓄えられていく。でもそこで力を抑制するとなると?」
「その力が溢れてそれで…」
「そう考えている通りだよ。おそらくミナルが目覚めた時から力が蓄えられいる。うん絶対そう」
「だからピーキーな性能になっているのですか?私は」
「そうだね。それでなんだっけ?」
「どうやったらこれを抑えれるかです」
するとしばらくウルゴスは黙ってしまった。
「何かありましたか?」
「いや…ね?その答えは不可能。抑えれない。たとえ神力で作ったとしても」
無理なのか…じゃあどうにかして力加減をしろと?
「でも一つだけ可能性はある」
「教えてください」
「僕の上司であり、全世界の神を束ねる神の中の神。絶対神ゼウスに頼めばなんとかなるよ」
「どうゆう事ですか?」
「絶対神というのは名前の通りで…絶対なんだ。だから絶対に力を抑えれる指輪も作れるはずなんだよね〜」
「そうなのですか」
絶対神恐るべし…
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