第133話 ハジメの疑問
「あっそういえば…気になった事があったんですけど」
「なんですか?」
「実は…」
ハジメはキロルが言っていた他言無用という約束について何か知っていないか話した。
「ふむふむ…なるほど。キロルもハジメさんの事を信じているらしいですね」
「どうゆう事ですか?」
「私はまだ校長…つまりマリーさんに報告していません。まぁ明日言うのですが」
「…?」
ハジメは話がまだみえてないらしい。
「簡単に言うと、これから学校に戻りますよね?」
「そうですね」
「なのでここであった事を誰にも言わないで欲しいという事です。まぁ言わないと思いますが」
「そりゃあ言わないですよ…言ったら命は無いと思いますし」
「まぁ明日まで秘密です」
「分かりました」
するとハジメはゆっくりと手を地面につきながら起き上がった。
「治りましたか」
「ある程度動けるぐらいには」
「なら良かったです。まだ色々やるので貴方はどうしますか?」
「もう少し休憩して自分のやりたい事をします」
「そうですか」
そう言ってミナルはその場から離れていった。1人になったハジメはボソッと呟いた。
「あの人にはもう誰にも勝てないな…」
簡単に諦めがついた気がした。前までなら自分でも勝てる可能性があると思ったが、その可能性すらない事に気づいたのでそれが原因だと思った。
「やるべき事を自分でやろう。まずはそれからかな」
魔力がないという点を悪く考えずに前向きに考えた上でやるべき事をしようとハジメは思った。
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「びっくりしたぁ…」
ハジメから見えないぐらい離れたところでミナルは緊張を解いた。
「まさかあんなに速く蹴れると思ってなかった…」
ミナルはハジメとの模擬戦の時、自分の力を完璧に把握していなかったのでどのくらいの強さになるのか分からなかった。まさか思っていた以上に速く蹴れるとは思っていなかった。
「もうピーキーすぎるよ…」
自分の身体について疑問を持ち始めた。どうやってこんな身体からあんな速い蹴りが出るのか全く分からなかった。
「まぁ強くて損はないから…うん。半分神だから…うん。ツヨイノダイジ」
自己暗示をかけるしかなかったミナルであった。そしてふと思いついた事があった。
「あっ力を制限する指輪作ろう」
というか…作らないと日常生活で支障をきたすし。絶対に作らないと。
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