第6話 強くなるために…⑤
「魔力は回復した。あとは…」
どうやって倒すか…なんだよね。武器は杖に近距離用に買っておいたナイフ…
ミナルが考えたやり方は、まず時間を止める。そしてミノタウロスは頭が牛、体が人間に近い形。なので首を飛ばす。又は心臓の代わりの魔石を割るこのどちらかだった。
「まずは…魔力感知でミノタウロスの位置を…」
昨日と同じ感じで魔力を伸ばす。すると次の階層に繋がっているとみられる扉の前にうっすらと大きな形をしたのが見えた。
「となると…ここから左にいって…ここをこうやって行けば、多分着くはず」
魔力感知をやめて、歩き始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ここら辺に…いるはず…」
再び魔力感知を発動した。魔力の消費はかなり激しいものの、まだいけるとミナルは思った。そして魔力を伸ばすと形がくっきりと浮かんできた。
「近ければ近い程、形も細かくなるんですね」
頭が牛、体が人間。まさしくミノタウロスだった。
「頑張れ…私。出来る。出来るんだ」
自分を勇気づけると物陰から出てミノタウロスがいると思われる方向を見た。
するとミノタウロスがこちらに気づいた。
ブモォォォォォ!
怖いし…今すぐ逃げたい…でも!
「時よ…止まれ!」
目を開いた。するとまたしても眩い光が辺りを照らした。
多分、これで時が止まったよね?
魔力感知で確認してみよう。
魔力を伸ばすと本来ならかなりの速さで動いてるはずがピタッと止まっているミノタウロスがいた。
「やった!じゃあ…早速…」
ミナルはナイフを取り出して、まずは腕を切り落とした。そして次は足…と切り落としていった。感触は手で分かるので触っていった。
「こんな感じ?」
見えないのでかなり切り落とすのに時間はかかったもののなんとかなった。
頭、右腕、左腕、右足、左足、体と6つの部分ができた。
「疲れたぁぁぁ…」
ずっと目を開いていないと時間停止が解除されるのでかなり疲れた。しかし不思議と目をずっと開けていても痒いなどはなかった。
そして目を閉じた。
時間が動き出すと切った節々から血が出てきた。そしてそれが足にあたった。
「ひゃっ⁉︎血か…」
取り敢えず…なんとか食材になるかもしれないのを入手できた…
あとは焼いて食べてみよう…怖いけど食べてみるしかないんだ。
ミナルはその場で焼くことにした。
火で物を焼いたり水を出したりするのは生活魔法として体に身に付いていた。
_________________________________________
生活魔法はちょっとした火や水を出したりするだけなのでスキルではありません。
炎魔法
水魔法
土魔法
風魔法
光魔法
闇魔法
この6つが基本の魔法(スキル)でそれの下位互換が生活魔法です。
読んでくれてありがとうございます。
応援よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます