第43話 一方その頃①(sideキロル)

ミナルが竜と戦っている間、キロルは…


ズシャッ…


パァン…


「これで終わりですかね…」


ダンジョンに潜ってモンスターを狩りまくっていた。自分からモンスターハウスと呼ばれる一種のトラップ部屋に入って出てくるモンスターを倒しては回収、倒しては回収と繰り返していた。


「やっとDランク。ミナル様からしたら遅いとでも言われるのでしょうか?」


キロルはたったの3日でDランクになってしまった。これはギルドでも初めての事で異例である。


どうやったのかというと、Fランクの時はFランクのクエストを全部受け、それを1日で終わらせ。Eランクも同じようにやっていき、Dランクになった。


冒険者ギルドからは「クエストは4つまで」と全部やるのを禁止にされたほどだった。


「初めてのクエスト、ミナル様頑張ってください」


キロルは心から祈っていた。

そしてキロルはダンジョンから出ていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おい!見ろ!あれ…」


ダンジョンから出ると、冒険者達がざわざわしていた。


「何かあったのでしょうか?」


キロルは何があったのか聞く事にした。


「何かあったのですか?」

「ん?あぁ…あれを見ろ」


指を指したのは火山の方だった。


「あそこは確か…ルケイル火山」

「そうだ」

「そこで何かあったのですか?」

「少ししたら見えると思うぞ」

「分かりました」


少し待つと火山の方から大きな黒色の光線のような物が出た。キロルはすぐにそれが何か分かった。


「竜のブレス…まさか」



間違いない。ナタリーさんに聞いたから情報は正しい。あそこにミナル様がいる。



キロルはミナルがどうしているかギルドに戻るたびに聞いていた。クエストの事も聞いたので正しいと思った。


「ミナル様なら勝てると思います。頑張ってください」


キロルは心から祈った。


「おい…なんかこっち来てないか?」

「えっ?あっまずいぞ!逃げろ!」

「ここら一帯が壊滅する…」


ふと火山の方を見ると、ブレスがこっちに向かってきていた。



そうか…魔法で作られた物は作った人が魔法を切らない、もしくは衝撃を加えない限りずっとあるのでしたね。



「守らなきゃ」


自然に出た言葉だった。キロルは魔法で分厚い壁を作って、キロルは『死神の鎌』を持ちその壁よりも前に来ていた。


「受け止めるのは不可能。ならそれを切るしかないですね」



切れなくても後ろの壁が何とか食い止めてくれるでしょう。

_________________________________________

流れ弾って怖いね。


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