第92話 再会
「ここはこうすれば良いと思いますよ?あと魔力を流しすぎているので抑えめに」
「えっ?あっはい。ありがとうございます」
「いえいえ」
今はポーションを作っている。簡単なポーションである。ミナルは一瞬で作れるが生徒達はなんだか難しそうにしているので周りながらみている。しかし…
「ハァ…」
たまにミナルが小さなため息をつくのだ。それに気づいた生徒がいた。それは一香と凛である。
「ねぇ」
「何?」
「なんで先生ため息ついてるんだろう?」
「知らないわよ。何か物足りないのかしら?」
「もしかして私たちが原因?」
「そんな事はない」
ポーションを作っているなか、ため息が気になる2人であった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「では皆さん。また明日」
「「「「「さようなら」」」」」
生徒達に挨拶をしてから、いち早く職員室へと戻る。そして職員室の自分の席で小さく呟いた。
「まだかなぁ…キロル」
ミナルは今日キロルが山から降りてくるのを知っていたので朝からずっとソワソワしていたのである。そしてミナルはテキパキと家に帰る準備をしてそさくさと学校から出た。
「キロルの作った料理食べたいよぉ〜」
最近は自炊をしていたようだが、何か足りないらしい。なので今日で沢山料理を作ってもらいそれを亜空間に入れて好きな時に食べればいいとミナルは考えた。
そのため食材はほぼ揃ってある。
「食材の準備は完了した。あとはキロルが来るのを待つだけ…あっ⁉︎もしかしてもう帰ってきている?」
可能性はある…急いで家に帰りますか。
流石にここからすぐ帰ると走った影響で周りに迷惑がかかるので路地から転移で家の前に移動した。すると何か匂いがした。
「すんすん…なんかいい匂いする」
ガチャッ…ギィィ…
ドアを開けた。するとそこには色んな料理を作っているキロルがいた。すでに何品が出来上がっていた。
「お帰りなさいませ。ミナル様」
「〜ッ⁉︎キロル〜久しぶり」
「久しぶりです。2日か3日ぶりですね」
「そうだね…それはそうと…もっと沢山料理作ってくれない?」
するとキロルはミナルの言っている事を予想していたかのよつにこう言った。
「分かりました。ここの食材全部良いんですよね?」
「もちろん」
「それなら食材が無くなるまで作りますね」
「ありがとう!キロル。大好きだよ!」
「っ…ありがとうございます」
キロルは頬を赤らめながら言った。どうやら照れているらしい。
「で、ではミナル様も料理を手伝って貰えませんか?」
「もちろん!」
「ありがとうございます」
そうしてミナルとキロルは食材がなくなるまで雑談をしたがらのんびりと料理を作っていった。
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しめじ。
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