第143話 スライム

「さてと…準備はいいですか?」

「「「「「はーい」」」」」


3日が過ぎて、ダンジョンに行く日になった。

とは言っても難易度は低い。スライムやゴブリンが出てくるダンジョンである。


「先生〜質問」

「なんでしょう?」

「もうちょっと難易度あげてもいいんじゃないの?」

「それも考えましたがモンスターと戦うのはこれが初めてですよね?それに難易度が高いダンジョンを選んだとして貴方達は『俺、私強い』と錯覚してどんどん進むはずです。そしてその先は全滅が待っています」


ミナルはその点を考えて難易度を低くしたのであった。


「スライムやゴブリンが出てきますが、落ち着いて倒しましょう。では探索開始」


ここでどうゆう授業なのか説明しておこう。


・3人1組で1〜6班までの編成

・ダンジョンの難易度は低い

・ミナルの判断で編成をする

・危ないと思ったらすぐに逃げる


取り敢えずこの4つを踏まえた上でのダンジョン探索の授業である。またダンジョン探索はあるので次からはもう少し難易度を上げようとミナルは思っていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「がんばれよ」

「が、頑張ります…」

「落ち着いて…落ち着いて…」


ハジメもダンジョン探索をする事になっていた。編成は魔術師が1人、剣士が1人。そしてハジメである。しかし2人には問題があった。


「なぁ落ち着けって。つむぎ陽葵ひまり


魔術師の方は加藤 紬。性格はおどおどしている。ネガティブな思考にいってしまう事が多々あり、自分は出来ない子だと思った時も多い。


しかし魔力量は多い。


そして剣士の本田 陽葵。性格は暗い。いつも不安になっている。落ち着きがなく、何故自分が剣士なのだろうと思っている。


だが集中すれば抜群の運動神経を誇る。


「は、はぃ〜」

「が、頑張ります」

「大丈夫かな…」


ハジメがスライムやゴブリンと戦うと一瞬で終わるのでハジメはミナルから「この人達が危なくなったら助けてあげてください」と言われたので結果この班になった。


「前にスライムいるからな。可愛いとか思っても倒せよ」

「わ、分かりました」

「頑張る…」


なんにせよダンジョン探索が始まった。

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