第20話 Sランク

「まず、ミナルが倒してきたモンスターの数。

先程、更新のついでに見た。それがこれだ」


そうゆうと、1つの紙を出してきた。


「ミナルが倒したモンスターの数。2351体。

この時点で…すでにおかしい。そしてその倒したモンスターの種類がこれだ」


ギルド長がその紙に指を刺した。


「特殊個体523体。Sランクモンスターが756体。Aランクモンスターが1264体。Bランクモンスターが488体。これでもう分かったろ?」

「そんなに倒してたんですね…」



確かに…相手強いと思ったけれど、簡単に言えば、時を止めて切断していっただけだからなぁ。



「あまり実感ないです」

「しばらくすれば実感するようになるさ。そして問題はここから」



問題?何かあるのかな?



「Sランクになると、それを大々的にギルドが発表する。知ってるな?」

「知ってます」



問題?何かあるのかな…



「突然、無名だった奴がSランクになる。するとどうなる?」

「不正があったのでは?と疑われる…」

「そうだ。そこでだ、俺なりに考えたのだが

異議がある者達と戦えばいいんだよ」



なるほど…そうすれば、どれだけ強いのか身を持って実感できるのか。



「そして、異議を申し立てる者がいなくなったら…あっそうだ。倒したモンスターはあるのか?」

「はい。沢山ありますけど…」

「それならいい。異議を申し立てる者がいなくなったら、倒したモンスターを人の前で出してくれ」



なるほど…そうすれば、この人には敵わないとなるのか…



「どうだ?」

「それでいいと思います。えっと…名前」

「そういえば言ってなかったな。ギルド長のグレイドだ。よろしく」


そう言って手を出してきた。


「よろしくお願いします」


ミナルはその手を握って握手した。


「あっそうだ。発表は明明後日。それまで自由にしてろ。あっ、あとSランクになると専属の受付嬢ができる。これも分かってるな?」

「はい」

「というわけで、専属受付嬢はナタリーになるから。いいな?ナタリー」


後ろにいたナタリーにグレイドが目を合わせた。


「はい。問題無いです」


そう言うと、グレイドは椅子から立ち上がった。


「これからよろしくな」

「はい!」


ミナルとナタリーはギルド長の部屋から出た。

_________________________________________

Sランクゥゥゥ(↑)


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