第19話 前代未聞

しばらくすると、受付嬢が戻ってきた。


「ギルド長が話がしたいと」


ギルド長…当然か。


「分かりました」

「ではこちらで…手など繋ぎますか?」


どうやら、目が見えてない事に気づいたらしい。


「大丈夫です。見えてるので」

「?、分かりました」

「えぇと…名前は…」

「ナタリーといいます。これからよろしくお願いします。ミナルさん」



もう私の名前覚えてる。早いなぁ。



「着きました。この部屋です」

「ここが…」


すると、ナタリーはコンコンとドアをノックしてから言った。


「連れてきました」

「入れ」

「失礼します」


ミナルは中に入っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お前がミナルでいいんだよな?」


「はい」



椅子に座ってる人がギルド長でいいんだよね?



「取り敢えず、そこの椅子に座ってくれ」

「分かりました」


ミナルは高級そうな椅子に座った。とてもふかふかだった。するとギルド長が動いて、ミナルの目の前に座った。


「まず、1つ聞きたい事がある」

「何でしょう?」

「お前は…6年前に死んだ事になっている。迷宮で、仲間を逃して死んだと」



私そんな感じになってるのか。まぁ真実は違うけど。あれ?迷宮の名前分かってるのかな…


「失礼ですが、何処の迷宮ですか?」

「Bランクの迷宮だったはず。特殊個体が出たと言っていた」

「そうですか…」



やっぱりだったぁ〜予想はしていたけれど。



「なのに今、6年前のギルドカードを持って目の前にいる。どうゆう事なんだ?」

「それは…」


ミナルは眼球の事以外の全てを話した。

・ローレット迷宮に置いてかれた事。

・魔物を食べて生活していた。

・1000階層あるetc…


ギルド長は驚いた表情で聞いていた。

全て話が終わると、ギルド長は少しぐったりしていた。


「分かった。じゃあ…その目を失ったからか?目を閉じているのも」


「そんなところです」



一応、失っているし…事実だし?問題ないよね?



「分かった。話を聞きたいのはそれだけだ。あと…」

「あと?」

「ギルドカードを更新したが…Sランクからとなる」

「S?」

「そう、Sランクだ」



Sランク…えっ?いや、1番上のランクじゃん。なんで?



「それは…何故ですか?」

「俺だって知りたい。でもなんとなく分かった」


ギルド長はSランクになった理由を説明していった。

_________________________________________

当然ですよね。


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