第2話 強くなるために…①

ズウゥゥン…


ズウゥゥン…


少しずつこっちに近づいている。

ミナルは顔を少しだけ出してその音がなんなのか見ることにした。ダンジョンには光苔という道を照らす灯りがあるのではっきりと見えた。そしてミナルは驚くことになる。


「嘘…あれは…だって…」


ミナルが見たのはミノタウロスだった。普通のダンジョンならボスとして出現するぐらいの強さだった。


「取り敢えず…いなくなるのを待とう…」


ミナルはじっと息を殺した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しばらくするとミノタウロスは何処かへ行きいなくなった。


「はぁ…はぁ…」



最初から強いモンスター。私なんて一瞬で死ぬ。勝てるわけがない…



「これから…どうしよう」


ダンジョンは1度中に入ると2度と戻る事は出来ない。出るには最下層まで行くしかないのだ。


「よし。まずはこの1階層をコソコソしてどんな構造になっているのか確かめよう。それからどうするか決めよう」


ミナルはさっそく行動し始めた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

探索して分かった事がある。

それは、モンスターがあのミノタウロスしかいないという事だった。


「な、なんで…?」


普通、ダンジョンには自動でモンスターがリスポーンする。それともう一つ特徴があり、

モンスター同士で争う事だった。

死んでもまた新しいのが出現する。これがダンジョンモンスターの特徴であった。


しかしこの階層にはミノタウロスしかいなかった。つまりミノタウロスしか出現しないということだった。


「落ち着け…落ち着け…私」


何回か深呼吸すると気分が落ち着いた。


「どうにかして…あれを倒さないと次の階層にはいけない…どうしよう?」



グギュルル…


「お腹…空いた…」



そういえば…朝から何も食べてないんだった。このままだと…飢えで死んじゃう。


「このままじっとしていても何も起こらない。どのみち死ぬ可能性が大きいから動こう」


そう言って探索を再開した。


_________________________________________

詰んでる状況ですが、どうにかするので応援よろしくお願いします。



ここから迷宮編が始まりますのでよろしくお願いします。

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