1章 ローレット迷宮

第1話 地獄門

「ここがお前の最後のクエスト。そして最後のダンジョン探索だ」


「はい…」


次の日、やってきたのは『ローレット迷宮』といわれる迷宮もといダンジョンだった。この『ローレット迷宮』は別名『地獄門』と呼ばれている。


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なぜそう呼ばれているのかというと、ダンジョンには階層がある。多くて1000階層。少なくても最低10階層。

さまざまなダンジョンがあるとともに階層はそれぞれバラバラである。


しかし階層が多ければ多いほど魔物が寄り付かないセーフゾーンと呼ばれる安全領域の階層が必ずあるのだ。なので1000階層のうち、300階層分がセーフゾーンだったりもする

そして基本、ダンジョンというのはモンスターが出る。階層が浅ければ弱く、深ければ強くなってくる。


しかし『ローレット迷宮』は最初からモンスターが強い。そして階層が分かっておらず、安全領域セーフゾーンが無いのであった。


当然、誰も寄り付かないのだがある事には適していた。それは…


死ぬにはとっておきの迷宮である。


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「なんでここなんですか?」


「それはお前にはピッタリだからだ」


「えっ?」


ドスッ


後ろから蹴られた。当然強さはキルトの方が強いので奥まで吹っ飛ばされた。蹴られた方を見ると3人が笑っていた。


「な、なんで?どうしてですか?」


「何故って…邪魔だからよ。それにここは死ぬには最適じゃないの?」


「じゃあね」


「せいぜい足掻けよ。足枷はもういらないんだ」


ギィィィ…とダンジョンの扉が閉まりミナルはひとりぼっちになってしまった。


「結局…1人。死んじゃうのかな…私…」


そう思うと涙が溢れて止まらなくなってしまった。


ウォォォォォ!


近くから大きな声が聞こえた。


「えっ…な、何?」


ミナルは近くの岩場に隠れた。

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読んでくれてありがとうございます。

ここから強くなるはずなので応援よろしくお願いします。






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