第137話 目を覚ませば

「んん…あれ?私…」


ゆっくりと瞼を開けた。どうやら神界にいってる時、地面に倒れていたらしい。ミナルは上半身を起こした。


「あっ指輪は…ありました」


ゼウスに貰った指輪を指にはめてから周囲を見渡して誰もいないこと確認して少しホッとした。


「これをハジメに見られてたらもう恥ずかしい」



えぇと…ハジメは今どこかな?作り直した全知の眼球を使って…



ミナルが全知の眼球を起動した。うっすらと金色の光がそこから出ている。


「ハジメは…いた。まだやっているのか」


ハジメはここから遠いところにいた。どうやら走ったり色々しているらしい。


「状態は健康…よし。なら私はそろそろ変えるかな。あっそうだ」



ナイフを取り出して〜そこに紙に紐を付けたやつを結んで…紙に「先に降りてます」と書いて出来た。



「ハジメの場所はあそこだからその近くにやればいいよね」


ミナルはハジメの場所にめがけてナイフを持った右手を大きく振り上げた。


「ほっ!」


…ッパァァァン


「わお」


ナイフが大きな衝撃波と共に投げ出された。ナイフは回転しながら飛んでいく。


「まぁいいか。頭に直撃しなければ大丈夫だし。外して投げたから当たる事はない…はず」


ミナルはそのまま王都に飛んでいった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ズガァァァン…


「おわっ⁉︎」


ハジメが素振りやら走り込みなど色々している場所のすぐ隣に何かが降ってきた。


プスプスプス…


その降ってきた場所から何か音がした。そして煙臭かった。


「なんだろう…隕石?」


降ってきた場所はクレーターになっており地面がひび割れていた。中央に何かがあった。


「これはナイフ?あっ紙がついてる」


ハジメはそれを読んですぐに誰なのか分かった。


「ミナルさん…これ当たったら死んじゃう」


紙には「先に降りてます」と書いてあった。


「なんだろう…取り敢えず自分の力を試してみたかった感がある」


ミナルがここに来た理由は自分の能力の検証だったので繋がる点はあった。しかしミナルもハジメも気づかない点があった。


それはゼウスから貰った抑制する指輪をつけていてもあの力を出せるという事だった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「帰ってきたけど誰もいないのか」


家に帰ってきたはいいもののまだ夕方。キロルは学校にいる。


「少し寝ようかな」


ミナルはソファに少し横になった。


「ふぁぁ〜んん…ソファってなんか急に眠くなるよね」


ミナルはゆっくりと目を閉じて寝た。

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ソファで寝ると体を痛めるから気をつけよう!(作者談)


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