第108話 半年ぶりの学校(sideハジメ)
「では行きますか」
「久しぶりなので緊張します…」
今日はキロルさんと一緒に学校に行く。キロルさんはミナルさんをサポートするために何回も帰っているがハジメは学校には一度も戻っていなかった。
「山を下りるのも初めてですがもうスラスラと行けるでしょう」
「そうゆうもんですか?」
「そうゆうもんです。では行きます」
そう言うとキロルは断崖絶壁を足だけで下り始めた。
「あぁ!待ってください!」
怖いけど…なんか行ける気がする。キロルさんと同じ感じでいけそう。
ハジメはそう思いながらキロルと同じように断崖絶壁を下り始めた。もちろん足だけで。
タッ…タッ…
ハジメは軽い足取りで下りている自分に信じられなかった。しかし次はここに行った方が良さそうなど瞬時に判断していたのも事実なので信じるほかなかった。
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「しっかり下りれましたね。上出来です」
「なんか行けました」
急なハプニングも何もなく無事に山から下りることができた。
「では雪で覆われてるここを走って突破しますよ」
「は、はい!」
もうすでに冬なのだ。雪が降ってもおかしくはない。するとミナルは凄い速さで走り始めた。ハジメもそれについていった。
ズドドドドドド…
雪によって積もったサラサラの雪がキロルとハジメの走りによって一気に宙に舞っている。
ズドドドドドド…
「普通についてこれてるじゃないですか」
「自分でも信じれてないけど…ついてこれてますね」
無理だと思ってたけど…なんか自信なのか分からないけど行ける気がする。
ハジメは自分に対する強さなどに自信はなかったが自分の姿、そして能力をみて少しずつ自信を持ち始めていた。
ズドドドドドド…
「もう一段速度上げますか」
「はい!」
この日雪が一気に舞い上がっていたのが遠くからでも観測されていたのは秘密である。
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「さてと…つきましたね」
「もうつくとは思ってませんでした」
気がつくと半年ぶりの王都にいた。
「今は…昼なので休みでしょう。私はゆっくり行きますがハジメさんは走っていってもいいですからね」
「なら急ぎます。ではまた」
そう言うとハジメは学校に向かって走っていった。
「さてと…そろそろ紅茶も無くなってきたので買いに行きますか」
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「半年ぶりだ…」
ハジメは学校の門についた。
「ん?君ちょっと…」
「えっ?俺?」
「そう君」
門を警備している兵士に呼び止められた。
「佐々木 一君だね?」
「はい。そうですけど…」
「なら良かった。さぁ入って入って」
「えっ?」
「実はミナル先生が君がくるから通してあげてって言われてね」
「あっなるほど…」
ミナルさんが言っておいたのか…あれ?そうなるとキロルさんがミナルさんに連絡したのか?
「さぁ入って入って」
「あっはい」
ハジメは学校の中に入っていった。
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メンマ
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