第16話 全知
「ここは?どこ?」
目が覚めると森のような所だった。
ゆらゆらと何かが見える。
「何?これ?」
掴もうとしても掴めない。まるで自分にしか見えてないみたいに…しばらくすると段々とハッキリ見えてきた。
「えぇと…カサスの木って書いてる。地面を見ると、土って…えっ?」
もしかして…この眼球の?
あっでも、頭が痛い…
目に写っている全部の物がどんな物なのか表示されるのでミナルは頭が痛くなってしまった。
「どうにかして、抑えなきゃ」
魔力で抑えてみる?物は試し…やるしかない!
右目に魔力を込める。すると段々と表示される名前の数が少なくなってきた。
「よしよし。良い調子」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「完全に見えなくなった」
魔力を使って全知の眼球を抑えた。どうやら何も縛られていないとあの感じに暴走するらしい。
「でも…この力ってかなり凄いよね」
視界に入った物を全て名前などが表示されるのだ。
「というか…ここどこ?」
確か…全知の眼球を着けて、眠ったはず。ならまだ迷宮にいるはず…迷宮の上?
また頭の中にスッと入ってきた。ミナルはここが何処か分かっているように思えた。地図も地形も、今いる場所も全て分かってるかのように…
「これもこの眼球の?」
とんでもない物を貰ってしまった。この2つの眼球は人には教えないでおこう。
「さてと…なんとなく把握したし、近くの街に向かおう」
私が所属していたパーティ…『竜の吐息』がまだ活動しているのなら。ここから近い街、『ライオネル』まずはここかな。
『ライオネル』という街は冒険者が沢山いる。いわゆる冒険者都市だ。
「よし。ならここを真っ直ぐ行って…街道に出るから、そこを西に真っ直ぐ行けば着くはず」
ミナルは歩き始めた。人に会うために…
_________________________________________
これにて1章終わりです。人物紹介とずっと使うスキルをいくつか書いて2章に続きます。
「面白い」や「応援する!」と思ってくれたらこの作品のフォローや♡、☆などもつけてくれるとモチベが上がるのでよろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます