第8話 強くなるために…⑦

立った時、少し高いように感じた。そしてペタペタと自分の体を触った。そこでミナルは嬉しい事があった。


「胸が…大きくなってる…」


ミナルは昔からがコンプレックスだったのでかなり嬉しかった。



しかも…割とデカイ。私の願望が叶った…でもどうして突然大きくなったのかな?



「あっギルドカードでスキルの確認しよ。それで何か分かるかも?」


血を一滴垂らすとギルドカードが光って更新されるはずなので、ミナルはナイフを器用に使い、垂らした。


「むむむ…魔力感知で見れるの?」


すると、魔力がギルドカードの文字が浮かんでいるところを覆って、その文字の形を作った。これで見えるとミナルは思った。



えぇと…まず元々自分のスキルで回復ヒール。そして魔力放出Lv2…魔力感知Lv2。この2つは根気強くやろう。あと…何これ?



「炎魔法Lv1。闇魔法Lv1に怪力…そして悪食?」



魔法は分かるし、怪力も分かる。おそらくだけどミノタウロスの肉を食ったからそれが遺伝したと思った。普通なら死ぬけど、回復し続けたからこうなった。多分…でも悪食って何?聞いたことない…



ミナルは悪食の文字をタッチした。ギルドカードにはそのスキルの解説もしてくれるのだ。


「悪食…魔物の肉でもどんな物でも食べる事が出来る…魔石も食べれるのか…」



えぇと…魔物の肉を食べればその魔物の能力、ステータス、スキルをそのまま引き継げる…そして魔石を食べれば魔力量が上がる…



「凄いスキルを貰ってしまった…今1番必要なスキルだ…ありがたい…」


これならなんとかなると思った。なんせモンスターを倒す事ができればそれが飯となるから食事には困らないと思った。


「次の階層行こう」


コツンコツンと次の階層に続く階段を降りていった。


しかしミナルは気づいていない。ミノタウロスが特殊個体でステータスがかなり強い事。すでに自分が人外の道へ一歩進んでしまっている事に、ミナルが気づくのはまだまだ先の事である。


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


2階層目が終わったらミナルの日記のような形でダイジェストに書いていきたいと思います。


現時点でのミナルのスペックを書いておこうと思います。


(迷宮前)

体重、???

身長、約160cm

体型、痩せ型

髪色、白



(1階層突破時)

体重、???

身長、約175cm

体型、痩せ型

髪色、白





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