第84話 授業終了

カランカラン…


「皆さんそこまで。水分補給などをして教室に戻ってください」

「「「「「はーい」」」」」



さてと…意外に人に教えるって楽しい。キロルが個人で教えているハジメさん?大丈夫かな。



ぞろぞろと生徒達が戻るのを見て、キロルのいる方向に目をやった。そこにはバタリと倒れている人といつもと変わらないキロルがいた。


「あっミナル様」

「死んじゃう…本当に死んじゃう…」



キロルやりすぎだって…



「えっと…お疲れ様かな」

「教えるのって楽しいですね」

「生徒の体壊れちゃうから程々にね?」

「動けなくなったらミナル様に回復してもらいます」

「まぁいいけどさ。えっと…ハジメ君?大丈夫かな?」


倒れているハジメに心配する。ハジメからしたらそれは女神のようだった。


「大丈夫じゃないです…あと絶対普通のトレーニング方法じゃないです…」

「あはは…そっか。『完全治癒』」


ハジメの体が光り始めた。痛んだ筋肉などが回復していっている。


「次は教室なので急いだ方がいいですよ?」

「あっ分かりました。さっきまで動かなかったのに…」


タタタッとハジメが走っていった。


「程々にね?」


キロルに強めの口調で言った。


「…分かりました」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カランカラン…


「さてと…皆さん。魔法の使い方などは理解出来たようですね」

「「「「「はい」」」」」



確か…召喚した時からこの世界の言葉を理解できて文字も書けるらしい。うちの生徒凄いな。


本来なら歴史や数学などを教えるらしい。でも校長のマリーさんが「召喚した人にこの世界の歴史って教える必要ある?」と言っていて歴史の授業が無くなった。


数学も「一応テストはしたんだけど…みんな90点以上で理由を聞いたら小さい頃にすでに習ったと言っていて教える必要がないの」とマリーさんがため息ついていたなぁ。


だからやる事とすれば魔法か武術ぐらい。だから私とキロルが雇われたってわけか。



「次は魔法陣について教えます」


するとざわざわと話し声が大きくなった。


「魔法陣って星のマークとかの?」

「なんかそれで呪文唱えるんだっけ?」

「小説とかで召喚魔法とかはあるよね」


ざわざわが静まった時にミナルは話し始めた。


「魔法陣というのは皆さんがイメージする感じです。しかし魔法陣は特定の魔法でしか使いません」



まぁ私はスキルでどうにでもなるんだけどね。



「魔法陣を書く時は鉛筆でもなんでもいいです。やろうと思えば建物を使って発動することもできますから」


そうしてあらかじめ準備しておいた、魔法陣を床に展開させる。魔力が流れて薄く光っていた。


「これは召喚魔法の一種です。確か…スライムが出てくるはずです」


すると魔法陣からスライムが召喚された。


_________________________________________

やっと出てきた気がする(定番モンスター)



「面白い」や「応援する!」と思ってくれたらこの作品のフォローや♡、☆などもつけてくれるとモチベが上がるのでよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る