第85話 召喚魔法

「かわいくね?」

「モンスターだけどね」

「でも溶けるかも」



「では皆さん、この魔法陣を見ながらこの紙に書いてみましょう」


ブォンと音がして、大きな魔法陣が映し出された。


「これは召喚魔法の基礎となります。召喚したいモンスターをここに書いて魔力を込めます。それに応じるかは魔力の込めた量次第です」

「先生〜。質問」

「どうぞ」

「さっきのスライムってどのくらい必要なんですか?」



難しい質問がきたな。感覚でやっているから上手く説明は出来ないかもだけど…



「コップ一杯分でしょうか?」

「はーい。分かりました」


しかし元が魔法なのでできない人がいる。そうハジメだ。というわけでキロルと1対1で座学をしている。確か…モンスターの種類とかだったかな。



大丈夫かな。あの生徒君、死にそうだったし…まぁいいか。考えない〜気にしない〜。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しばらくしてだいたいの生徒が出来ていた。あと少しの人もミナルが手伝って終わった。


「じゃあ魔力を込めてください。コップ一杯分です。普通に魔力を込めたら出来ますから」

「じゃあ呪文とかよくあると思うんですけど、それはいらないんですか?」



呪文ねぇ。ぶっちゃけ詠唱と同じだから要らないんだよな。しかも魔法陣はそうゆうのいらないし。



「魔力を込めるだけで終わるので必要ありません。魔法陣がいわゆる詠唱…イメージを作り出すのですから」


すると何人かの生徒の魔法陣が光り始めた。


「おぉ。出来た」


プルプル…


「こっちも出来た!」


プルプル…


色んなところでスライムが召喚されて色んなところでプルプルしている。


「スライムは基本的に無害なので手のひらに乗せてもスライムを枕代わりにしてもいいですよ」


スライムはメリットしかない。最近ではスライムは消化できるのでゴミを溶かしたり、柔らかいのを上手く使って枕やベットなどにも使われている。


もちろん枕やベットなどのスライムは消化しないようにしているので安全である。


「せ、先生…魔力をいくら込めても何も起きません…」

「どうかしましたか?瞳さん?」



恐る恐る手を上げて呼んだ生徒…確か有田 瞳。性格はおっちょこちょい。でもそれがみんなにとって癒されるらしい。私に対して緊張している。魔力がとても多い。


「ちょっといいですか?」

「はい…」


ミナルは瞳が書いた魔法陣を見た。



あっこれ結構魔力込めたね。結構強い魔物出てくるかもな〜。



「召喚魔法はあくまで呼ぶだけです。それに応じるか否かはそのモンスター次第で…最悪瞳さんが死ぬ可能性だってあります」

「あっじゃあどうすれば?」

「燃やしますけど…いいですか?」

「お願いします…」


するとミナルはその魔法陣を書いた紙をパッと燃やして塵にした。

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頑張って名前考えるぞー!



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