第94話 報告(sideキロル)
「そろそろ…ハジメもご飯を食べているのでしょうか」
「えっ?何か言った?」
「いえ、何も。にしてもちょっと作りすぎましたかね?」
「大丈夫。もっと作っても良かったんだよ?」
「食材が切れたので無理です」
「アハハ…そっか」
料理を作り始めたのが、だいたい夕方で食材がなくなり料理を作り終えたのが夜。かなり暗くなっていたのでそれまでずっと作っていたらしい。
「少し疲れました」
「お疲れ様。これで当分はもつね」
「じゃあ食べますか」
「そうだね」
2人はテーブルに作ったパスタを置いて向かい合って座った。
「いただきます」
「いただきます」
フォークをパスタに絡めながら一口食べた。
うん、いつもの味ですね。美味しい。しっかり出来てます。
「美味しいね。キロル」
「そうですね」
2人はパクパクとパスタを食べて完食した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ご馳走様でした」
「ご馳走様でした」
えっと…ここで話を切り出さないと。
「食べ終わったのでハジメくんの報告を」
「あっキロルが教えている生徒?」
「そうです」
「分かった。ちょっと待ってて」
そう言うと、ミナルは階段を上がって2階に行ってしまった。
しばらくすると、何かの書類を持って下に降りて来た。
「お待たせ」
「それは?」
「学校での成績とかのね」
「なるほど」
「じゃあ話してもらって構わないよ」
「分かりました。じゃあミナル様はハジメくんが魔力無しというのは分かってますよね?」
そう言うと、ミナルは少し腕組みをして考えてから言った。
「あっあの生徒?魔力がすっからかんの…」
「その生徒です」
「分かった。それで?」
「ポーションを飲ませました」
するとガタッとミナルは立ち上がった。
「そ、それって私が作ったあの?」
「はい」
「あーうん分かった」
「何か問題が?」
「別に使うのはいいんだ。能力が上がるというのが分かっていたし、私もキロルに使って良いよって言ったから」
「そうですね」
「でもそのあと、2回目の成長がある事が分かったの」
2回目の成長?別に良い事なのでは?
「あっその顔。別に良い事って思ってるでしょ。それだったら良いのだけれど…」
「問題が?」
「実は…2回目は人を選ぶの。発動したりしなかったりかな」
「…つまりハジメくんがその2回目の成長があるかもしれないと?」
「そうゆう事。いつ起こるかわからないというのも分かっている」
むむむ…これは早めに戻らないと行けませんね。
「じゃあ明後日には食材とか色々買って戻ります」
「分かった。えっ?明後日に帰っちゃうの?」
「はい」
そう言うとミナルは寂しそうにこう言った。
「分かった…もう少しいても良いのになぁ」
「すみません」
「まぁいいよ。たまにそっち行ってもいい?」
「いいですよ」
「やった!じゃあ続きを」
「分かりました」
キロルはハジメがどうなっているのか事細かく全て話した。
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下書きした話が1回吹っ飛んだのは秘密です。
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