第100話 武器性能(sideミナル)

「試しに一振りしてみてください」

「は、はい」


ハジメは出来て少ししか経っていない双剣を手にした。握ってみて驚いた。


「凄い…手にピッタリです。重さも丁度いいです」

「それならよかったです」



不安だったけど上手く作れたから良かった。やったぁ!



ミナルは内心とてもホッとしていた。キロルの時は作るというよりかは複製するだけだったので楽だったが一から作るので少し緊張していたのであった。


そしてハジメは素振りをしてみた。


ブンッ…


「振るのも丁度いいですね。これ丁度良いです」

「良かったです」


ハジメは満足そうに言った。するとキロルがミナルに近づいて耳元でこう言ってきた。


「あの…ミナル様」

「ん?何?」

「お願いがあるのですが…」

「いいよ」

「ハジメを教えてくれませんか?」


予想外のお願いだった。


「えっと…どうして?」

「私ではもう何も教える事は出来ないのです。足回りや体力面などは鍛えました。しかし武器が鎌なら別ですが…双剣は範囲外でして」

「うーん…いいよ。でも明日になったら帰るからね?それに明後日から学校だし」


するとキロルはホッとしたかのように顔を緩めた。


「ありがとうございます」

「キロルの願いだしね…大丈夫」


ハジメは2人が話し合ってるのが気になった。


「えっと…何を話してるんですか?」

「これから1日だけですが…私が教える事にします。だいたいの武器は扱えますから」

「分かりました。よろしくお願いします」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ではそうですね…斬撃飛ばしましょう」

「えっ?」


ハジメは理解が出来なかった。斬撃などはスキルなどでしかできないモノだと思っていた。


「スキルなしでも出来ますよ。というか斬撃というのは本来武器の振りから発生するものなのですから」

「なるほど?」

「試しに私がやります。見ててください。あっその双剣貸してください」

「どうぞ」


そう言ってハジメが作った双剣を貸してもらいそれを使うことにした。


「では…」


スッ…パァァン…


ミナルが双剣を一振りすると何かが破裂したように聞こえた。奥を見ると地面が抉れているところがある。


「こんな感じですね」

「こんな感じと言われても分からないですよ」

「そうですか…」

「ミナル様コツというのは?あるのですか?」


キロルが質問してきた。



コツ…コツかぁ。あっあるかもしれない…



「剣を振る時に一瞬のインパクトを起こせば良いですかね。しかし弱ければ何も起きないのですが」

「そうですか…」

「まずはやってみましょう」

「はい!」


そう言ってミナルはハジメに双剣を返した。

_________________________________________

読んでくれる人がいて本当に嬉しいです。

ランキングが838位まで上がりました!(最高記録)これからも頑張ります。


「面白い」や「応援する!」と思ってくれたらこの作品のフォローや♡、☆などもつけてくれるとモチベが上がるのでよろしくお願いします。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る