第99話 武器作り(sideミナル)

亜空間の中の家でキロルはお菓子と紅茶の準備をしており、ミナルとハジメはテーブルを挟んで向かい合って座っていた。


「さてと、じゃあ剣について色々質問していきます」

「よろしくお願いします」

「じゃあ重いのがいいか、軽いのがいいか。どっちがいいですか?」



まぁ重い方がどのみち筋力が鍛えられるから普通に軽い剣だと「軽すぎる」となるはず。ここは重い方にいってくれ…



「重いのがいいです」

「理由を教えてくれますか?」

「えっと…どのみちミナルさんは重いのを選べと思ってるんですよね?」

「まぁそうですね。軽すぎたら戦闘中破壊されかねないので」


基本武器にある程度の重さが必要である。何故なら軽ければ軽いほど脆くなるという性質があるからというのが理由である。


「なので重いのがいいです」

「分かりました。じゃあどのくらいの重さがいいですか?」

「今使ってるのがこの双剣なんですけど…」


そう言って使っていた双剣をミナルに渡した。


「このぐらいの重さが?」

「あっいえ、もう少し重たい方がいいですね。それよりも」

「分かりました。じゃあ…合金にしますか」

「えっ?合金?」

「本当なら全部アダマンタイトとかがミスリルとかが楽なんですけど、中途半端な重さは大抵合金が使われていて重さを調整します」

「なんかすいません」

「謝る必要はないのですが…」


ぺこりと謝ってきた。何故謝るのかミナルには理解できなかった。


「ミスリルは軽くて魔力の伝導がいいから魔法剣に使われるのが多いけど魔力持ってないので…アダマンタイトを3割、ヒヒイロカネを3割、鉄を4割の比率で合金を作りましょう」

「分かりました。お願いします」

「じゃあ一度家から出ましょう」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あっそうだ…剣の形はどうしますか?」

「形ですか?」


思いついてなさそうなので、色々具体例をあげていくことにした。


「これが一般的ですが…こうゆうのもあります」


そう言って亜空間から、刃がが湾曲した剣が出てきた。半円に湾曲している。


「これなら首を思いっきり飛ばせたりします。強度は作る素材によって変わりますが、今から作る合金はかなり硬いので大丈夫です」

「うーん…両刃ですよね?」

「はい。そうじゃないと意味ないです」

「じゃあそれでお願いします」



この刃の形はいいとして…湾曲してあとは真っ直ぐにしたら、刺す、斬る、飛ばすができるからそれでいこう。


「『鉱石生成』」


そういうと、アダマンタイトとヒヒイロカネ、そして鉄が出てきた。魔力がほんの少し抜けた感触はあったが微々たるものである。


「『合金』」


すると、アダマンタイトとヒヒイロカネと鉄が混ざり始めた。本来ならまざりあうことは出来ないのだがそれはスキルで強引にやっているのである。


「出来ましたね。なら『武器創造』」


その合金を使って武器を作り始めた。魔力が少し抜けたがすぐに回復する。そして…


「出来ましたよ」


出来上がった双剣をハジメに渡す。


「ありがとうございます」



取り敢えず私の仕事は終わったかな。

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湾曲剣?



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