第152話 暇
「ねぇミナル」
「何?」
「暇」
「あーうん。その言葉5回目」
昼食を食べてからしばらく部屋にいるのだが、どうやら外部から来た日などが一番危険らしい。なので今日は一日中城の中にいないとダメらしい。
「分かった。じゃあ魔法でもやってみる?」
そういうとレベッカは目をキラキラさせて言った。
「やりたい!魔法使ってみたいわ!」
「分かった。でもこの部屋でできるのはほんの簡単な魔法だから。それでもいい?」
「うん」
「ならレベッカはどこまで魔法が使える?」
「えぇと…炎や水ってとこかしら」
「なるほどね。じゃあそれらを教えていこう」
でも炎か…亜空間の中でやってもいいか。時の流れをこっちと同じようにすればいいよね。
「ねぇキロル」
「なんでしょうか?」
「亜空間の中でやるよ。だからキロルには申し訳ないけど部屋で待っていてくれない?」
「承知しました。しかし…時間の流れはどうするのですか?」
「流れる時間をこっちと同じにさせるから問題なし」
「承知しました」
「さっきからなんの話をしていますの?」
レベッカには良い経験になると思ったのでミナルは創造神の眼球を起動させた。青く光っている。
「なんですの?それは」
レベッカは興味津々だった。
「これは…ダンジョンにて見つけた眼球型の魔導具です。秘密にしてくださいね?」
「わ、わかったわ」
流石に「創造神の眼球です」というのは、言いづらいのでダンジョンで見つけた私にピッタリの魔導具と捉えてもらった方が楽なのであった。
「それでどうするの?」
「まぁ見てて」
ブォン…
空間が歪んで亜空間に続く入り口が出てきた。
「これから何をしようと?」
「このドアを開けるとそこは亜空間と呼ばれる別の空間に繋がります。そこで魔法を撃ってみましょう」
「部屋だと危ないという事ね」
「そうゆう事です」
レベッカは察しが早かった。
「1つ質問いいかしら?」
「何かな?」
「仮に誰かがこの部屋に呼びに来た時はどうするのよ?」
「キロルが部屋の中にいるので問題ないよ」
「分かったわ。なら早速行きましょうよ」
「じゃあキロル頼んだよ」
「承知しました」
そう言ってキロルはペコリと頭を下げた。そしてミナルとレベッカは亜空間の中に入っていった。
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亜空カン
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