第151話 疑いを持て
「そろそろ昼食の時間では?」
「そうだね。サロモンが呼びにくるだろうけど」
コンコン
ドアがノックされた。キロルがドアの方へ向かった。
「誰でしょう?」
「サロモンです。昼食の用意が出来ましたので呼びにきました」
「分かりました」
するとキロルが戻ってきた。
「昼食です。行きましょう」
「分かったわ」
「お腹すいたな」
そしてサロモンに案内されて大きな部屋に通された。そこには長いテーブルがあり奥には椅子に座っている人がいた。
「スレイン様。お久しぶりです」
「やぁ。今回の依頼受けてくれてありがとう」
「貴方が過保護らしいというのは分かりましたよ」
「…私が愛する娘だぞ?ダメなのか?」
「私はいいと思いますよ」
「そうだろう?さてと座りなさい」
「失礼します」
ミナルとレベッカは椅子に座り、キロルは一歩離れて立っていた。
「じゃあ始めようか」
「お願いします」
それからミナルとスレインによるレベッカを守ることについて話し合った。その話をまとめるとこうなる。
・暗殺者は1週間以内にやってくる
・城の兵士を一時的に守らせたのはスレインの不安によるもの
・しかしその不安が大きくなりミナルとキロルに依頼した
・仮に1週間以内に来なければ引き続きレベッカを守る
・外出してもいいがその場合、ミナルとキロルが付きっきりで守ってもらう
・暗殺者はなるべく殺さずに捕まえる
「分かりました」
「すまないが頼んだ」
「大丈夫です。久しぶりにこの城の風呂にも入りたいですし」
「そうか…なら最近露天風呂が完成したのだ。入っていくといい」
「なら言葉に甘えますね」
そして話し合いが丁度終わった頃、コロコロとワゴンに載せられて昼食がやってきた。
「さてと食べましょう」
「そうですね。レベッカもさっきから黙って何かあったのですか?」
「貴方達の話がトントン拍子で進むもんだから私が話さなくても勝手に終わると思ったのよ」
「なんか…ごめんなさい」
「謝る必要はないわ。いただきましょう」
「そうですね。いただきます」
「いただきます」
ミナルはこの時、食べた料理をキロルに作ってもらおうと思ったのはまた別の話である。
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あと少しで♡が600に…(今日の話が短いのは区切りがいいので許して)
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