第117話 予想外
「よし」
「できましたか?」
「まぁね。でも予想以上に組み込むのに時間がかかった」
「魔法術式をですか?」
「そう。いかに無意識に魔法を発動できているのか凄いと実感したよ」
「そうですか」
「じゃあここから出ようか」
ミナルとキロルは出来上がった魔導具を置いて亜空間から出た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「異常はなし」
「大丈夫そうですね。確か…次元干渉が発生している場所は兵士達が通行制限しているはず」
「あっそういえばそうだったね」
さっきの緊急会議で人が巻き込まれると危ないので兵士達がそこにいると言っていた事をミナルは思い出した。
「まずは1番大きなところから」
「分かりました。兵士達に伝えていきますので少々お待ちください」
「分かった。あっじゃあ終わったら念話で」
「承知しました」
シュッ…
その場からキロルが消えた。
「さてと私も移動しますか」
確か1番大きな所は…真っ直ぐ行けば着きそうかな。
ミナルは全知の眼球を発動させながらその場所までスタタッと走っていった。1分程走るとそこに着いた。先にキロルが伝えてまわったのかそこには誰もいなかった。早すぎる。
「キロルが来るまで待つか…」
1番大きな次元干渉は結構大きくなっていた。
もういつ完成してもおかしくない。
「戻りました」
「お疲れ様。じゃあ始めるよ」
そう言ってミナルは魔導具を亜空間から出した。
「やはり大きいですね」
「まぁ仕方ないよ。封印特化の魔導具だし」
封印特化それも空間に干渉するものも全て対応できるようにしたら大きくなってしまった。
「魔導具起動」
ブォォォン…
薄く魔導具が光った。
「周辺に発生した次元干渉を
すると赤く光った。どうやら次元干渉を探しているらしい。
「
するとミナルは何かのスイッチを押した。
バチバチバチ…
大きな魔石が強く光り始めた。そしてバチバチと雷のようなものが発生し始めた。
「す、すごい」
「ぶっつけ本番だからどうなるか…」
バシュン…
雷のようなものが一気に拡散した。
「ミナル様あれは?」
「あれは簡単に言うとあのバチバチが次元干渉を取り込んでこっちに持ってくるのさ。そしてこの魔石で吸収。無力化させる」
「なるほど」
「でも不安なのがあれさ」
ミナルが前を指差した。そこには1番大きな次元干渉があった。雷がそれを少しずつ取り込んでいる。
「いつそれが完成してもおかしくない。いま取り込んであるけどそれよりも先に完成したら私とミナルは吸い込まれるね」
「そんな事いうと本当に起こりますから…」
「ごめんごめん」
しかしキロルの言う通りだった。
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書く事ないです。(モチベください)
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