第114話 緊急会議
《キロル!キロル!聞こえる!》
《えっ?あっミナル様。何かありましたか?》
《次元干渉が多数確認されたから城で会議するから来て!》
《分かりました。ミナル様は今どこに?》
《屋根の上を走って向かってる。あと何秒かでつく》
《分かりました。早急にそちらへ向かいます》
《頼んだよ》
タタタッ…スタッ…
屋根をつたって走っていたミナルは城の前に綺麗に着地すると城の兵士に話しかけた。
「緊急会議が始まるのできました。ミナルです。あとでキロルもやってきます」
「分かりました。急いでください」
ミナルは走って城へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バタン
「緊急なので急いできました」
「おっミナルさん。かなり久しぶりだね。元気してたかい?」
「久しぶりだな」
城の会議室に入ると王様であるスレイン。そして防衛大臣のガントレットがいた。
「おかげさまで。あとでキロルがきますので待っててください」
そう言って自分の席に座った瞬間、スタッと誰かが着地した。そこには綺麗なメイド服を着たキロルがいた。
「あっミナル」
「お久しぶりですね」
「うん」
「これでだいたい揃ったな。ではこれから次元干渉について話そうと思う」
えっ?でも4人しかいないけど…おかしくない?
「何故4人しかいないか分かるか?」
ガントレットが話しかけてきた。
「分からないですね」
「理由は簡単で次元干渉について詳しい者がこの4人だからだ。名前は知っているが一体それがなんなのかと知らない者もいる」
ミナルはそれを聞いて疑問に思った。
「じゃあマリーさんは?」
「あの人も詳しく知っているが自分よりもミナルやキロルの方が知っていると思ったらしい」
「なるほど…」
「じゃあいいかな?」
スレインがそろそろ本題にいこうとしているので頷いた。
「まず最初の発生は学校で起こった次元干渉で間違いない。その時はミナルが対処してくれたので助かった」
「優先すべき問題でしたので」
「そして次の次元干渉が起こったのはそれから…1日後」
1日後となるとキロルがまだ山?ダンジョン?にいる頃だね。それで次の次の日…が今日になる。
「4つの地点で確認された」
「1つよろしいでしょうか?」
「何かな?」
「先ほどの私も確かめたところ何百個と次元干渉…とは言っても小さいものですが確認できました」
「えっ?それ本当?」
「はい。なんなら見せましょうか?」
確信を得るには証拠を出せば信じてもらえるはず。
そう思ったミナルは全知の眼球の左目を開けた。そして眩い光がテーブルに照らされた。
「これは何?」
「私の力とでも言っておきましょう。この土地や人の移動、モンスターなど全てが分かります」
「それはすごい力だな」
「悪い事には使いませんから」
「それは知っている」
そしてミナルは説明し始めた。
「今私たちがいるのがここです」
照らされたテーブルには上から見た自分達がいた。
「自分が写っているって何か不思議だな」
「そして上から見ているこの景色を遠くにしてみます」
すると王都全体が見えるようになった。未だに赤く点滅しているのが沢山ある。
「そして次元干渉がこの点滅している赤です。緑が人です」
「沢山あるな…」
「最悪です」
スレインとガントレットは予想以上の多さに頭が痛くなっていた。
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エリンギ
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