第45話 爆裂砲

《我が名は炎竜王のクリスタ。ではいくぞ!》


そう言って、またブレスを撃ってきた。


「鑑定は…鑑定妨害がついていたから出来ない…まぁそのぐらい強いという事か」


ミナルは魔法陣をあらゆる場所に展開させた。


「7重魔法セプテットマジック、弱者の鎖」


そう言うと、魔法陣から細い鎖が竜に向かって伸びていった。


《そんなもので我を捕まえようとでも?小癪な》


竜は飛んで避けていたが、鎖は永遠に竜を追いかけていった。それにイラついたのか竜はブレスを鎖に向かって撃った。

そしてブレスに耐え切れずに鎖は消滅してしまった。


《次はこっちから行くぞ!流星衝突メテオコルシオン


ゴゴゴゴゴゴ…


地響きのような音がした。だが地面は揺れていなかった。


「地面は揺れていない…空か!」


ミナルは上を見上げた。すると大きな岩がたくさん落ちてきているのがみえた。


《さぁ…どうやってこれを耐える?》



ここは火山の上、もう逃げる事は出来ないし…全部避けたとしても、岩が火口に入った瞬間に大爆発を起こすかもしれない。

私やキロルは平気だけど、街が壊滅する。ここで食い止めるしかないか。



「耐えれるかな…」



7重魔法セプテットマジック、3重暗黒障壁。



ミナルがそう念じると、渦を巻いている黒色の障壁が3重に重なって出現した。


《ほう?吸収しようとしているな?はたしてたったそれだけで上手くいくのか?》


小馬鹿にしながら竜は言ってきた。そう言われて少しミナルはムカついた。


7重魔法セプテットマジック、7重爆裂砲。最高威力に設定」


そう言うと、ミナルの後ろからとても大きな大砲のような物が出現した。全てミナルの魔力でそれは出来ていた。


「消滅しろ」


ミナルはそれだけ言った。するとその大砲からあらゆる魔法が融合した光線が放たれた。


ズウゥゥン…ッパァァン…


落ちてくる岩の群れに当たった瞬間、大きな爆発を起こした。


「3重暗黒障壁、起動」


すると、落ちてきた岩の破片をその障壁が全て吸収していった。


《な、なんだと…》


竜は驚きを隠せていないらしい。


「何とかなった。ね?私強いでしょ」


竜を煽るかのように言った。すると竜は自分を鼓舞するかのように言った。


《まだまだぁ!》


「そろそろ終わらせたいからなぁ〜」


どうやって、綺麗に素材を残して倒そうかなとミナルが考えていたその時。

何処からともなく声がした。


「…ナル様〜ミナル様〜!」

「ん?キロル⁉︎」


やってきたのは、背中から翼が生えたドレス姿のキロルだった。

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もっと最強コンビここに爆誕!


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