第104話 JR東海の電車特定区間設定を考える。

 私は四日市の鉄道駅の変化を調べながらJR四日市駅から名古屋方面は既に電車特定区間が設定されている現状に非常に驚いた。

 もしかするとJR四日市駅の利用者が以前より大幅に増加ことが利用者増加に繋がっているかもしれないと思うと確実に関西本線の利用者が取れる状況が生まれたのだとおもうから当然だと。

 そう思いながら、秋水の関西本線の利用者に増加について聞いてみようと思っていた。


「ねぇ、秋水。もしかして関西本線の利用者が増えたのは間違いなくJR四日市駅の通勤客が増えた事が要因じゃないかと思うけどどうかな?」


 私は彼に質問し、彼はその質問に嬉しそうに聞きながら彼は私の顔を併せてその質問を受け応えようとしていた。


「あぁ、そうだな。JR四日市駅の通勤客が増えた理由は言うまでもなく関西本線が複線化され、時間が安定してきた事。その複線化と高速化により所要時間が短縮し、本数が増えた事が影響しているな。」


 やはりというべきかやはり時間の安定性、本数の増加、高速化等が非常に大きな影響を及ぼしている事は間違いないと確信できた。

 だから、彼の言う通り、私もその話を聞いて、JR四日市駅の利用者増加などを併せると非常に納得がいく答えでホッとした。

 だから、JR四日市駅の利用者増加によって利用者が増えたことで関西本線や近鉄名古屋線は非常に良い方向を示せるとはっきりして、少し安心した。

 そして私は四日市駅界隈で起きている人の流れに変化はやはり所要時間と本数の影響で近鉄からJRのシフトが起きている事を実感しこれなら非常に理解できたと安心した。


 だから私は運賃表を見ながらこれからJR四日市駅~名古屋駅の運賃を確認し、鉄道問題をしっかり考える事にした。


「では、四日市駅から名古屋駅の運賃はっと…。」


 私は運賃表を確認しながらこれから表をじっくりと確認してみる事にした。

 そうすれば運賃の変化が起きていることがはっきり判るだろうから。


 そして運賃表を見ると、隣駅である富田浜駅までは4.2km。

 即ち初乗り運賃ではない事を考慮して140円でなく170円になり、その隣駅である富田駅も170円の適用区間で非常に納得した。

 そして、桑名までが14km台なので220円、そして名古屋までは37km台なので必然的に650円となり近鉄と良い勝負ができそうな運賃体系で非常に良い側面があると考えた。

 ましてやJRの方が通勤定期の割引が高いからその面を考えると意外と関西本線の利用者が増加するのも非常に納得出来た。

 その面を考えながら、桑名~名古屋の運賃が650円だと考えると近鉄は36km時点で640円と10円の差しかない事が非常に明らかになり、これなら近鉄と良い勝負が出来ると改めて感じた。

 そして所要時間はJRの方が駅数や速達性の問題から短いのでこれなら近鉄を超える利用者を取れると実感した。


 そして伊勢快速に乗車すると、途中停車駅は桑名、名古屋、小田井、味美、勝川のみになるので当然ながら急行の停車駅が多く近鉄特急などで速達性が出せない近鉄を圧倒させる状況で通勤客は間違いなくJRに多く流れた事は影響していると理解し、これが人の流れの大きな変化に繋がるんだと思った。


 そして名古屋駅以遠は言うまでもなくJR沿線ならJR。

 名鉄や地下鉄なら近鉄の方が有利だと考えるとやはりJRの利用者の変化が間違いなく近鉄から利用客を奪えた要因だと思い、それが棲み分けや速達性に大きな要因が生まれると改めて感じ、交通インフラの強化が非常に大事だと実感した。


 そういう要素を考慮すると輸送力や鉄道の強化などを行う事が鉄道の利便性向上の最大の要素だと思いながらこの変化に対してしっかりと観察し、記録に残そうと思った。

 そしてJR東海の電車特定区間を見るとやはり近鉄や名鉄を意識している事、新幹線利用客に配慮した形態からかJR東日本やJR西日本に比べて近距離が高く、長距離では高い実態が明らかにだと思うと非常に良い事例がはっきり見え、これなら近鉄や名鉄とは所要時間で勝負すれば間違いなくJRの方が勝利できるなと思った。


 そしてJRが近鉄に負けない運行が出来たのも伊勢鉄道、城北線、愛知環状鉄道のJR化と四日市駅~三河豊田駅の輸送強化が非常に効力を発揮しているのだと改めて思った。

 それにJR東海315系はトイレ付で4両と8両の列車がメインになっていたので既にその時点で315系の4両と313系の6両を併せて10両運行が可能になっている状況を考えると既にJRと近鉄の勝負が非常についている状況がここでもはっきりした。


 そういう問題を考えてJRの利用者増加には言うまでもなく近鉄から利用者を奪っただけでなく以前は車通勤していた人が鉄道に流れる状況が生まれた事でこの流れの変化が起きているのは確かだと思いながら近鉄とJRの競合によって選択肢が増えた事で相対的に鉄道の容量が増えたのだと改めて実感した。

 だから国道23号は以前は混雑していた状況が現在は大型トラックが中心の道路になり以前よりかなり混雑が緩和した路線になっていると思った。


「秋水。JRの利用者が増加した背景にはやはり電車特定区間導入して近鉄と良い勝負ができるからそのような運賃体系になったんだと思うな。」


「あぁ、運賃は10円高いが所要時間はJRの快速系統の方が明らかに早いから間違いなくJRの利用者が増えた事は確かだと思うよ。」


 私は運賃が10円位高くてもそこは所要時間や本数の安定性さえあれば間違いなく近鉄から奪えると思いつつこの速さこそが非常に大事な要素だと感じた。

 そして秋水はその話を聞いて非常に納得できる側面があったせいか、私に何か話そうとしていた。


「そうですね。で、JRの利用者増加の背景には間違いなく背景は長距離客の利用者増加が間違いなくあると思うよ。」


「だな。現にJRに乗っているから分かるが、富田駅、桑名駅、弥富駅、蟹江駅で既に島式2面4線化され、名古屋駅も城北線開通により島式2面4線化され、現在は勝川駅まで普通列車運行が原則だからその影響で利用者が増えたのは確かだね。」


「そうだね。それは言える。」


 彼の言う通りJRの利用者増加の背景には間違いなく、名古屋駅や城北線の問題が大きく解決してきた事が大きく影響していると思い、四日市の利用者の変化は間違いなく関西本線強化が大きいと思った。

 そう思いながらこれから私はJRの駅ナカに入っていった。

 そしてJR四日市駅の乗車人員が3万人を超えた事と車の混雑解消は非常に良い方向に繋がっている事も近鉄の利用者減少を抑えられた要因だとはっきりと理解できた。

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