第7話 つくばエクスプレスを状態を確認する。

 つくばエクスプレスは数年前、守谷駅の待避可能な構造になった事で緩急接続が容易になった事を知っていた。

 それ故に、このつくばエクスプレスの影響は非常にありがたいと感じた。

 何故なら、この守谷駅の待避線のお陰で緩急接続が非常に楽になったからだ。

 現在は、つくば駅~石岡駅を結ぶ区間が工事着手している。

 やはり、秋葉原駅~東京駅は採算が取れないし、地下道を整備すれば採算が取れると判断した影響からか工事は中止になったからだ。

 そりゃ、北千住駅で利用者が降りる事も影響しているだろうよ。


「で、つくばエクスプレスの問題はポイントの他に何かあるか、話してもらいたい。」


「了解です。でも美咲さんは凄く電気の事が詳しいですね。」


「あぁ、モーダルシフトの事を勉強していたからな。」


 私はつくばエクスプレスの守谷駅~つくば駅が交流電化になっている理由は既に解っていた。

 交流電化は高速走行には向いているが、本数が多いと電気代が嵩む傾向がある事を知っているからだ。


 それ故にあえて気動車を使用する事で費用を抑える路線が非常にあると解っていた。

 だから交流電化の場合はコイルならXL、コンデンサなら1/XCの単位が普通になるのでそれを覚えていれば非常に分かりやすかった。

 電気の計算をしながら架線や電気系統の状態を確認し、これからつくば駅から守谷駅までバイクで向かった。


 皮肉にもつくば駅から守谷駅までは非常に移動しやすい。

 それからつくば駅を出てこれから北にあるつくばエキスポセンターを左に曲がり、そこから守谷駅向かって突き進んだ。


 だが、途中、つくば市内は交通マナーが悪く、速度を出すには向いているが、気を付けないと事故を起こす可能性は非常に高くなると私は感じた。


 だからこそ、私はこの危険性を察知しながらこれからつくば市役所を通過し、そのまま直進し、国道354号の交差点を右折した。


 そして国道354号を少し進んでから茨城県道45号を左折してそこから暫く南下した。


―――凄いな。茨城県内の道路は非常に平坦で走りやすい。だから私は凄く安心して走れると思うんだよね。そう思うと私は凄く嬉しくなる。


 私はそう思いながらこれから守谷市内に向かって南下し、途中でつくばエクスプレスと合流し、東側の並行区間に走っていった。

 そして走った後、そこから南下して守谷駅手前で右折してそこから頻繁に右左折した後、ようやく守谷駅に辿りついた。


―――ふぅ。ここが守谷駅か。


 私は守谷駅が大きな駅ながらもこの駅はある駅に似ていると感じる時もあった。


 その駅は同じTXにある『流山おおたかの森駅』。

 この流山おおたかの森駅と似ている守谷駅を見ると非常に移動が便利で楽だと感じた。


 そして守谷駅に入った私はこれから施設内に入る前に関鉄ミニショップに行ってこれから何かを探そうしていた。

 すると、この売店のおばちゃんが、私に対して話しかけ…、


「お姉ちゃん。アンタはここで何を買おうとしているの。」


「いや。ここに関東鉄道のNゲージや写真などがあるんだなと思うと私は凄く感激してしまうんだな。」


「そうか。そういうものに興味を持つ女性は殆どいないし、ここで買うより皆、隣のファミリーマートに流れちゃうからね。」


 私はその話を聞いて凄く複雑な思いがした。


「でも、関東鉄道のこの売店はファミリーマートにはないものを老いておけば実は非常に有利になるんじゃないかと思うのは私だけだろうか?」


「えぇ、そうしたいところだね。姉ちゃんは凄く良い目や感覚を持っているよ。」


「うん。関東鉄道は気動車がある私鉄だが、こういう事を大事にしなければ意味がないと私は思うけどね。」


 私はそう思いながら、関東鉄道の写真を数枚購入してこれからつくばエクスプレスの工事現場に向かった。

 まずは、守谷駅の分岐線の様子を確認した。

 何故、これを行うかというと、守谷駅の分岐が出来た事で待避可能駅が八潮駅、流山おおたかの森駅、守谷駅の3つになり、ラッシュ時は所要時間の短縮につながったから。

 加えて、快速が急増し、守谷止まり普通3本/h、つくば行き普通3本/h、つくば行き区間快速3本/h、つくば行き快速3本/hになって利用者が如何に増えたのか分かる証拠だ。

 そして分岐線の様子を見ると非常に分岐がしやすくなり移動面で非常に楽になる。

 その分岐線の様子を悪人してから、今度は車両基地の様子を確認した。

 車両基地は折り返し線にもなるから非常に重要な基地だが、良く見ると架線が修復は着実に進んでおり、しかもこの河川は間違いなく直流専用なのは当然だと感じた。

 更に守谷駅以北には直流専用車が来れない関係で当駅より北に車両基地を置く事は事実上不可能だからだ。

 だからこそこの車両基地を確認した、私は他の場所の問題がないか確認していた。

 すると、車両基地や守谷駅のようすを見るとこれ以上は危険な場所がないと判断した。

 同時に10両運行が可能な状況も確認した。

 それを確認してから、ようやく今日の仕事は終わった。


 それから守谷駅から近い常磐自動車道谷和原ICに入って守谷SAに入る事にした。


 しかし、守谷SAは非常に広くて便利だけど、何かが足りない気がしてきた。

 それはコインランドリーやコインシャワーがない事が影響しているかなと思ってしまった。

 そう言いながらも私は守谷SAを満喫しようと感じた。

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