第61話 反欧米と思考力。

 私は何故、反欧米が思考力に繋がるのか既にわかっている。

 それは西側の自由資本主義が思考停止に導き、共同体と個人主義を双方で破壊する力を持っているからに他ならない。

 だから私はロシアやイランといって反欧米国家の方が欧米資本に入り込まない以上、本当の意味で思考力のある人が多いと感じたのはその為だと感じた。


 つまり、欧米に忖度する右派と左派が欧米批判を摘みだし、反欧米左右を潰す要因になる事が非常に明白なのは既にわかりきっているからだ。

 そうする事でグローバル支配を完成させる方法を見出したのは至極当然だったのでその件を紗枝ちゃんにしっかりと話そうと思った。


 ただ、紗枝ちゃんがその話を聞いて理解できるとは思っていない。

 なぜなら、この軍需産業の話はロシアやイランに渡航経験がある人じゃないと判らない内容だから。

 だが、軍需産業の話を聞くといかに危なくてやばい状況に導く理由が判ってくると実感したのでその事を彼女に話してみる事にした。

 もちろん、その話はホラー映画よりもはるかに恐ろしし、盗聴の件などもあるから本当に体から鳥肌が立ってくる事も出るだろう。


 ましてや自由資本主義の世界では強大な資本でデモを扇動する運動があるのでそれを彼らが利用することで、大衆を思考停止させ、金の為に考える力を失わせる様に彼らが仕掛けているからだ。

 それは同時に個人主義と共同体の崩壊につながる。

 欧米でも既に個人主義の思考の人は既に減っている事が判っているから猶更だと。


 だから私はその面を利用して欧米よりロシアやイランの渡航をした方が欧米の資本が入り込まない分、個人主義を徹底して貫き通せる事が既に理解していたと感じた。

 その事を彼女にしっかりと伝える使命を思うと非常に緊張してきた。

 だが、それを伝えないとやばいと感じたので口を開いた。


「で、紗枝ちゃん。反欧米国家であるロシアやイランは欧米の資本が入っていないのはご存知かしら。」


「美咲さん。ロシアやイランといって反欧米国家の情報がどれだけ大事なのかは既にわかっていますよ。特にロシアのラジオスプートニクやイランのパールス君と見ていると欧米とは完璧に違って視点で見れるから非常に最高の情報を得ら得ると思うような気がする。」


「だね。欧米の視点が無いからこそしっかりとした論点を取り込める。そして国際機関の多くは英米仏の私物機関とみなした方が良いと覆うよ。」


「へぇ~。つまり、国際機関の多くが英米仏の私物機関とみなした方が良いのは言語がフランス語と英語しか対応していない事。そして英米仏が事実上の主導権を握るので同じ常任理事国でもロシアや中国は拒否権以外はそこまで国連に対して影響力がない事が非常に大きいからだ。」


「成程。つまり、国連で影響力を持つのは英米仏の3か国だけで有り、その3か国を批判するとなぜか、批判される行動になるわけだな。」


「その通り。だから英米仏は本来なら、いろいろと制裁せねばいけないのにそれをやろうとしないから更に非人道的な行動に英米仏が更に強まって行くのは確かなのだと思う。」


「成程ね。つまり、英米物はイメージ先行で美化されやすいから英米仏の悪い面は削除されやすいのは聞いていて納得するあんなのも非常に分かってくるな。」


「あぁ、そうだな。で、この個人主義の国イランを見ればイランがいかに欧米の似非個人主義の国は本当に違うかわかる。欧米は個人主義を表だっているが、実態はかなり群れて行動する輩が非常に多い事は欧州の首脳陣を見れば一発で判るからな。」


「成程。その話を聞いて納得しました。この本でイランの事が判るなら今は買わなくても絶対に呼んでみたいと思いましたから大丈夫ですよ。」


「あぁ、その通りですね。寧ろ、そういう事をしっかりと知る事が非常に大事だからな。」


 どうやら、紗枝ちゃんも欧米の首脳陣が群れて行動する事は判っているようだ。

 ロシアやイランの首脳陣は国際機関から叩かれる事はしばしあり、その影響で本当に強い個を持っていなければ乗り切れないのは明白だと理解していた。

 勿論、私はその方向にもって行けた事で紗枝ちゃんと話していて彼女もそれに納得した様であり、その話を聞いただけで私は非常に嬉しくなった。

 だからその話を彼女が理解した事を終えた後、この話はいったん、やめて啓文堂のある程度の本を購入し、これから駅ビルのOXまで寄る事にした。


「よし、ここで買い物してこれから駐車場まで行くからな。」


「うん。そうだね。でも、美咲さんはそういう話をしてくれたからこそ本当にその話が強く出ていて非常にありがたいと私は思ってきたよ。」


「あぁ、そうだね。寧ろ、そういう姿勢だからこそ私は非常に良いなと感じたから。」


「成程ね。じゃぁ、今日の夕飯を買いますか。」


「そうだな。紗枝ちゃん。」


 私はこれからOXで買い物を行い、乾麺をしっかりと買っておこうと感じていた。

 なぜなら、この乾麺をしっかりと買っておけば何かあった時は非常に助かる内容だと思ったので非常に嬉しいと感じた。

 だからそう思いつつ、これから自分でもこの思いを強く出してラーメンの乾麺とうどんの乾麺をしっかりと買っておこうと思った。

 そうすれば彼女は間違いなく何かあった時に普通に自炊できるから猶更だと感じた。


「じゃぁ、紗枝ちゃん。この乾麺を買ってそれから見ずにつけて乾麺を元に戻せばそれだけで非常においしい面が作れるからそれをしっかりと考えた上で、一緒に作ろうな。」


「うん。ありがとう。美咲さん。今度も又、来てくれたらありがとうとしっかり伝えておきたいと思うからね。」


「あぁ、帰ったら親にしっかりと伝えておけよ。」


「うん。ありがとう。美咲さん。」


 私は彼女に感謝し、買い物を終えた後、彼女と共に駐車場まで戻っていった。

 そしてそれから世田谷の彼女の家まで戻ろうと思った。

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