第19話 JR奈良線を楽しむ02。

 それから私は玉水駅たまみずをバイクで出発し、これから京都府道70号を北上して山城多賀駅やましろたがえきに到着した私はここも既に複線化されている状況に驚いた。

 ここは確かに田園風景を楽しめるが、駅舎だけは非常に立派な状況になっているのはやはり駅舎が橋上駅舎になっている事が主な理由だと感じた。

 そして複線化している様相を見ると確かに奈良線の利便性が非常に向上され、奈良や難波から平等院を巡れる短絡露になっている事は間違いないと感じ、これだけでも非常に大きな意義だと思った。


 ―――しかし、田園風景だが、奈良線が複線化されたおかげで非常に移動が便利になったのは間違いないな。


 私は以前の奈良線の途中駅はそこまで大きくないが、全線複線化後は宇治駅が3万人、六地蔵駅は2万人弱の利用者が増え、ほかの駅も奈良や京都の移動の利便性から利用者が増加している様子を感じ取れた。


 私は鉄道の複線化が利用者をここまで取り込む要因になるとは思いもしなかったし、これが複線化に導く要因になると私は感じていなかった。


 そしてそれから山城多賀駅やましろたがえきを出発した私は国道307号の丁字路で左折した。

 そして、それから国道24号と交わる山城大橋やましろおおはし東詰交点を右折してこれから更に奈良線巡りの為に、更に北上しひたすら宇治駅まで向かっていた。


 そして長池駅ながいけえきを過ぎたあたりから国道24号と奈良線は並行する様子を見て複線化されて本数が増えた奈良線を見て意外と奈良線は早いなと感じた。

 やはり複線化で速度が全体的に向上している事が非常に大きいのだろうか?

 外国人もこの奈良線複線化の恩恵は非常に大きい。

 なぜなら、外国人観光客向けのJRレールウェイパスは近鉄では適用されないが、JRの短縮でそれがあずかれるからだ。

 だから、奈良線の複線化はそこにも良い効果が出ているのだと感じた。


 ―――凄い。あれは確か、『みやこ路快速』だった気がするな。片方は確か京都行き、もう片方は大阪駅行きの状態で私はこんな光景を見て凄く感動した。


 奈良線でも片方が京都行きになるのは当然だとしてももう片方が大阪方面に行く様子は単線時代の奈良線では見られない事と解っているからだ。

 私はこの快速を見て凄く感動する状況を感じながらこれから国道24号を北上しながら城陽じょうよう駅に到着した。


 城陽駅で奈良線の運行が変わる事がある。

 つまり利用状況を見てもここで京都志向か奈良・難波志向なのかはっきりとしてくる。


 城陽駅は相対式2面2線の地上駅だが、引き上げ線が新設されている状況になっている以外はそこまで変わりなかった。


 待避は隣の新田しんでん駅が行われ、そこで奈良線快速と普通列車の緩急接続が行われているのが当たり前の様に行われる。


 だから私はこの駅が利用者の境目だと改めて感じた。

 それから城陽駅を出発し、これから北上して新田駅に到着し、これからその様子をご覧になった。


 新田しんでん駅は近鉄京都線大久保おおくぼ駅と乗り継ぎが非常に重要視されている。それ故に快速と『みやこ路快速』が運用されており、ここで近鉄との乗り継ぎを非常に重要視されているのは至極当然だと感じた。

 それ故にこれから私は新田駅から西へ500mにある近鉄大久保駅まで行くことにした。


 だが、その前に新田駅の様子を見ると以前より人が増えている様子を見てやはり奈良線の利便性が向上されたからこそ利用者が増えているのだと私は感じた。


 それから大久保交点の1つ先の信号を右折してすぐ先にある大久保駅前ロータリーを左折して大久保駅をご覧になる事にした。

 すると大久保駅はやはり高架駅になっており、ここでJR奈良線と近鉄京都線の格の違いを相変わらず凄いと感じた。

 しかし、この近鉄京都線の格の違いを感じる様になると私は近鉄の方が、利用者がはっきりと多い事がわかる内容だと感じた。


 だから普通の人は近鉄を利用する訳だが、奈良線が全線複線化された現在はそれでもはっきりと競争意識がついたせいか、鉄道を利用させる状況を作らないといけないのは至極当然になったので独占ができなくなった事で京都線にも積極的な投資を行うようになったのは言うまでもない。


 鉄道は独占が酷いと鉄道会社自体がほっといても乗る路線と見なされてまともに投資が回ってこない事が既に解っている。

 投資しない事はモーダルシフトを怠る可能性が非常に高くなる事が非常に明白なのだと誰しもわかるからだ。

 故に、積極的な投資が必要なのはその為にあると私はつくづく感じているので奈良線全線複線化は非常に効果あると私は思った。


 それから大久保駅を出発して広野交点を直進した後、これから宇治駅に向かって走る事にした。

 当然ながら、奈良線複線化レポートは六地蔵駅まで進めてゆくがこれから暫く気を緩める為に、JR宇治駅を見た。

 ここは奈良線で重要駅の1つであり、ここで緩急接続を行う上で重要な駅なのだ。

 ここで『みやこ路快速』と仏列車が緩急接続を行うほか、宇治平等院の最寄り駅として有名な場所でもある。


 京阪の場合、宇治平等院から離れている上、あそこから平等院を利用する際には川を渡らなければ横断できない状況が生まれる。

 なので、新幹線も相まって鉄道で平等院に行きたい場合は奈良線を利用するのが望ましいといえる。

 そして私はバイクを止めて宇治駅の人の多さを確認した後、これからバイクで宇治平等院に向かって走っていった。


 途中、点滅式押しボタン信号を切り抜けて平等院に到着した。

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