第18話 JR奈良線を楽しむ01。

 それから奈良駅を出発した私は国道24号線で奈良駅の北隣駅に到着し、そこから時刻表をもらう事にした。


 ―――ここは確か『平城山駅ならやまえき』と読むんだよな。『平城山駅へいじょうやま』と読まないのが非常にみそなんだよな。


 私はこの駅名が非常に難読駅名だと思うと非常にややこしいと感じた。

 因みに近鉄の『平城駅』は『平城へいじょう』と読むから尚更、ややこしい。

 なぜなら、同じ感じが近くにあるのに平城なら平城へいじょうの2通りがあるのを解っていたから尚更、良くわからないと感じた。

 そう思いながら私は時刻表を受け取りながら時刻表を確認した。

 時刻表を調べれば良くわかる事も多くあるからだ。


 ―――調べてみると新大阪行きと京都行きが非常に多いな。


 新大阪駅と京都駅は関西における新幹線の玄関口だ。

 新大阪駅へは片町線とおおさか東線を経由して大阪駅に向かう構造になっている。

 京都駅は東海道新幹線の駅であり、同時に京都市営地下鉄を利用して行ける。


 但し、京都市営地下鉄は六地蔵駅で東西線に乗り換えられるのであまり利便性が良いとは言えない。

 私はそう思いながら京都行きと新大阪行きの多さを改めて思い知った。 

 やはり新幹線駅へ行かれる利点は非常に大きいんだろうなと俺は感じると確かにそれは的を得ているなと感じた。


 一方で、減少したのが加茂行きである。

 加茂駅は奈良線や片町線ほ方面に比べて本数が少ないのはやはり新大阪行きや京都行きに行かないのが主な理由だと感じたからだろう。

 そして、加茂方面から先にある関西本線は柘植駅以東こそ複線化され、増便されたが大部分は草津線を介して京都駅に出てしまう経路が殆どだ。


 なぜなら、この経路は四日市や長野駅に結ぶ貨物線の経路になり、京都や山陰に出られる裏経路になるのに対して、柘植駅~木津駅を複線電化しても奈良や難波に向かうしか方法がなく、幹線経路から外れる。

 そこが木津駅~柘植駅がローカル列車化最大の理由であり、近鉄の影響力もそれを後押しした。


 それから平城山駅ならやまえきから北上して木津駅きづえきに到着した私は既にここが京都府に入ったと感じ、駅構造を見た。


 京都側から見ると片町線は奈良線と立体交差し、大和路線加茂方面は朝夕を除いて木津駅~柘植駅つげえきはローカル列車になのは何気に納得した。


 そして新大阪行きの直通快速と京都方面に向かうみやこ路快速は本数が15分間隔になった上、京都駅~奈良駅~天王寺駅~大阪駅というロングラン列車が作られた上、みやこ路快速と大和路快速が統合された事が非常に大きいと感じた。


 因みに新大阪始発の大和路線の快速は奈良駅始発か桜井線桜井駅始発に変わったので経路がある程度、分散されている様子をひしひしと感じられた。


 そして京都方面を見ると大和路線加茂方面はローカル線に転落し、奈良線⇔天王寺てんのうじ方面が本当に本線になっている状況をしっかりと感じ取れた。


 それから木津駅きづえきを北上して奈良線を見ると複線化された影響なのか行き交う列車が凄く増えている状況に私は利用者が増えたなと感じた。

 そして京都府道70号線交点を右折し、さらに先の棚倉駅手前で右折した私はこれから棚倉駅を見た。


―――確かに単線時代の奈良線より非常に早くて移動が便利な様子を見て私は凄く早さを感じられて非常に良かった。


 私は棚倉駅たなくらえきが速達化した状況を見ると非常に便利で移動しやすい駅になっているとつくづく感じた。


 近鉄の奪い合いになっている様に見えて遅延した時の代替路線がなされているお陰か利用者は確実に増えている。

 そして、電車特定区間も奈良線全線複線化後は奈良駅~京都駅、片町線木津駅~松井山手駅が対象になり、非常に安くなったことも非常に大きな進歩だと感じた。


 無論、電車特定区間は京都駅~草津駅にも拡大されたのでこちらの移動も非常に楽になって便利になったのは言うまでもなかった。

 だから私はこれからこの電車特定区間のありがたみを感じながらもこれから私は本気でこの経路を北上し、奈良線をご覧になろうと思った。


 それから棚倉駅たなくらえきを出発し、先にある丁字路を左折、その次の交点を右折して、それから国道24号に戻った私は玉水駅たまみずえきまで北上した。

 それから信号のない小さな道と交わる交点を右折して、狭路を掻い潜りながら玉水駅に到着した。


―――ここが玉水駅たまみずえきか。


 玉水駅たまみずえきは奈良線の駅で木津の次にみやこ路快速が停車する駅で、ここは狭いけど、住宅地が多いから利用者が選ばれたと思う。


 しかし、橋上駅舎になって移動が楽になった玉水駅たまみずえきは本当にJR奈良線の移動が便利になっていると思うと近鉄との競合を上手く利用してJRの利用者増加を図るのはやはり鉄道設備を積極的に投資して競合路線を増やそうとする試みが必要なのだと感じた。


 それが実は鉄道版草の根運動であり、そうする事で鉄道を守る意気込みを感じてしまった。

 鉄道版草の根運動が必要なのは当然ながら鉄道の廃線を防ぐ為に非常に必要な施策であり、鉄道会社がいかに適切な投資を行うかでそれを防ぐか否かを決められる状況が決まる。

 そう私は思いながら奈良線を北上してこれから奈良線がどれだけ進んでいるか確認した。

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