第26話 宮城に突入。

 私は宇都宮から東北道で北上したが、あまりの速さとプレッシャーをかけられる運転から神経を使い腰を痛める状況が生まれた。

 故に安積、安達太良で休憩しながら吾妻PAへ向かっていた。


 流石に腰が痛くなり、少し休もうと思ったので、給油所とファミリーマートがある吾妻PAで少し休憩してからPAを出発した。


 そして、これから東北道の曲線を掻い潜りながら北上し、国見SAに到着した。

 国見SAはレストランは新しく開店し、施設が一体化した分、移動が楽になったので便利になった。

 ただしSAへ入る際には必ず、上下線とも登坂車線を上らなければいけない制約があった。

 しかし、ここを過ぎるともうすぐ宮城県に突入すると思うと非常に楽になると感じていた。

 そして給油所も以前は本線に近い場所にあったが、利便性向上の為に出口側に設置され、場所も変わったので非常に雰囲気は以前より便利になったと感じた。

 だからその為に、給油所を出口側に設置されたのはその為にあると私は感じていた。

 故にそういう配慮が必要なのは当然としながら、少し国見SAで休憩した。

 さすがに国見SAは新しくなり会津や栃木の商品が結構販売されている。

 フードコートも電源がついて、更にレストランも新しく開店した影響で宮城に到着する前の一休みには非常に最適な場所だと感じた。

 そして建物が中央側にきている分、以前よりは楽な移動ができたと感じた。 

 そして、これから国見SAを出発して、暫くしたら宮城県に突入した。


 宮城県に突入したら車の動きが更に荒くなった。

 宮城だが知らないが、仙台はとにかく運転が危ない印象が多いのは間違いないのは前から感じていた。

 故に宮城県に入った途端、更に気を抜かずに走るしかないと思いながら走る事だけに専念する事にした。

 しかし、相変わらずゆっくり走っている車は九州とか西日本ナンバーの車が多い。

 逆に関東や東北のナンバーはやたら速度超過して走るから非常に危なさを感じ、プレッシャーを受ける運転が非常に多く感じる。


 東北は信号が少ないのか交通量が多い車が少ない場所が多い影響からから凄く速度を出してくる可能性があると私は感じていた。

 そう思いながら宮城の急カーブをくねくねしながら蔵王PAを通過した。


 蔵王PAは東北道最南端のトイレだけの休憩所になる。

 つまり、裏を返せば国見SA以南は全て売店などがある休憩所になる事は既に解っている。

 だからここはある面では隠れ家的な休憩所でもあった。


 それからしばらくして村田JCTで山形道と東北道の分岐が見えた。

 山形道は山形方面に行く自動車道だが、主に利用するのは山形~宮城間で国道48号の混雑を避ける為に作られた道路であり、国道48号の渋滞が如何に酷いのかよくわかる事例でもあった。

 そして、村田JCTを通過した後、ようやく菅生PAに到着した。


 菅生PAはインフォメーションなどはないが、売店などはしっかりと設置されており、東北道でも比較的大きな休憩所だ。


 因みに国見SA~長者原SA間にはSAがなく、距離も長いが途中の菅生PAと鶴巣PAは間違いなく大きい休憩所で且つ給油所もあるのでそこまでの不安がないのは当然だった。

 だが、ここの休憩所の味は決しておいしくなく、仙台は凄く料理がまずい事が有名だったのではっきり言って食べたいとは思わなかった。

 何より値段が高いのにそばがおいしくない料理に私は唖然として状況にあったからだ。


 そういう事情を知ると矢板北PAか那須高原SAで食事をとった方がおいしいと解っていたから関東地区内で食事を済ませようとしたのはまさにその為だった。

 実際、安積PAでも変に甘いタルタルソースなどを食べて凄く気分が悪かった。


 そういう経験があるから私は極力、福島や宮城で食事をとろうとする行為は控えていた。

 故にここで食事をとる必要性がないのは正に妥当といえる。

 加えて値段が高いのも痛いと私は感じた。


 それから菅生PAを出発し、仙台南ICを介してようやく仙台宮城ICに到着して、いよいよ仙台に入れる気分がしてきた。

 そして国道48号線を介してようやく仙台駅に到着した私は本当にここが仙台なのだと感じていた。

 因みに仙台は徹底した仙台駅一極集中の都市体系で韓国のソウルに似いいるとまで評されるのはその為だ。

 しかも宮城は仙台一極集中的な県の為、仙台以外はそれほど大規模な都市がないのも非常に特徴だ。

 それからトンネルを過ぎて、ようやく仙台市街地到着した私はこれから仙台市を走りながら仙台駅東口方面に向かおうとしていた。


 すると…、


 プープップー。


 とクラクションを鳴らされて非常に恐怖を感じた。


 私は何でクラクションを鳴らされるのかよくわからないが、それでも仙台を走っていると信号無視が異様に多く、無理な割込みが常態化している。

 東京や大阪などと比べても明らかに危ない仙台市内は木を抜いたら事故に遭うと思い、気を抜かない事にした。


 そしてそのまま直進して仙台駅北口のガードを通過するといよいよ、仙台駅東口側に向かい、途中で何回か右折しながらこれからヨドバシカメラマルチメディア仙台で駐車した。


 仙台でまともに駐車できるのはここ位しないと思うと…。


 私は少し落ち込んだ。

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