第3話 亀有を渡って松戸で曲って鎌ヶ谷へ行く。

 そして曳舟駅から松戸の方へと進み、国道6号に出た私はこれから松戸の方へ向かってビュンビュン走っていった。

 国道6号に入ってから比較的立体交差と広い道で比較的楽に走れる。

 だが、私は途中踏切があったのでそこでは一時停止した。


―――この踏切は普段は何も通らないが、どんな列車が通っているんだろうか?


 私はそう感じながら、この踏切を横断した。


―――少なくても狭軌だから京成じゃないは間違いないな。


 ここが京成じゃないのは線路を見れば一目瞭然だ。

 そう考えながら、私は環七まで渋滞している道を停車したり、進みながら先へ進んでいった。

 そして環七を過ぎてからはひかくてき渋滞する事がなく楽に走る事が出来た私はようやく信号機を過ぎて、陸橋と江戸川の橋を渡る事になった。

 すると、左手には緑と紺色、薄い青の列車がそれぞれ並行して走っている。


―――あぁ、小田急が常磐線に乗り入れる様になったのも時代の影響かね。


 と私は思いながら、この橋を進んでいった。

 しかし、鉄道と並行しながら千葉県に入るとまるで大阪から兵庫に走る国道176号に似ているんのだなと感じる。

 あちらは中国道と並行しているが、川の雰囲気や国道との利陸橋の横断ぶりを見るとまさにそれを感じてくる。

 そして橋を過ぎてようやく松戸市に入り国道298号と外環道の交点を過ぎて、いよいよ国道464号に入る準備をしようとした。


 そして298号を過ぎたら右車線に変更し、それから国道464号のトンネル手前の交点を右折した。

 そして国道464号に入ると狭くなり、更に右折レーンすらまともにない道が暫く続いた。

 千葉県は東京、埼玉、神奈川よりは何れも信号の繋ぎは良好だが、北西部は道路が狭く常に渋滞する印象を持ちやすい。

 いくら外環道が開通しても取手と船橋を繋ぐ千葉県道8号は常に渋滞するのが明白だ。

 そしてその渋滞ゆえに一時不停止の車が多いことには警戒せねばならない。


 私はその奥を進みながら国道464号を進み、そして新京成の踏切を過ぎ、くぬぎ山交差点を直進し、道が狭くなりながら先の入道台交点を右折した。

 それから突き当たりである入道溜交点を左に曲がり、新京成踏切手前の信号機を左折、そして突き当たり交点を右に曲がってようやく新鎌ヶ谷駅にたどり着いた。

 そして、新鎌ヶ谷駅の先にある鶴舞という讃岐うどん屋さんで少し休憩する事にした。


「嬢ちゃん。その格好でこれから何処に行くかい。」


「これから成田の方へ向かうんだ。確か国道464号をそのまま先に進めば良いだけだな。」


「そうだね。で、新鎌ヶ谷駅観に行った方が良いぞ。」


「うん。ありがとう。」


 讃岐うどんの店主に料理を食べた後、これから本格的に新鎌ヶ谷駅の様子をご覧になる事にした。


―――たしかに新京成と北総が一体改札になっている市、移動も便利になったな。


 新京成と北総が1つの改札になって京成グループが共通運賃を採用した影響は非常に大きいと感じた。

 そして暫く歩けば東武野田線の改札もあり、それを確認した後、これから鶴舞を出発し、国道464号に出る前にまずは高柳駅に向かった。

 千葉県道8号を北上して、高柳駅入口交差点を左折した。

 そして駅の入口まで到着した私は高柳駅の変貌ぶりをみて唖然とした。


「これが高柳駅か。しかし島式2面4線になった上に急行が停車する駅になるとは感心する。」


「お姉ちゃん。バイク旅して何をしているの?」


「あぁ、私は今日、休みだけど、普段は電気工事の仕事わしているからどうしても高柳駅の様子を見て凄く気になるんだ。で、嬢ちゃんは高校から帰って来たのか。」


「うん。私が中学1年の頃は野田線は単線だったけど、今は柏駅以南は全線複線化して、柏駅、鎌ヶ谷駅、船橋駅まで非常に便利で走りやすくなったから非常に嬉しくなったんだよ。」


「そうだな。野田線はここで緩急接続し、急行が泊まる様になったからそれだけで嬉しいではないか。」


「うん。ありがとう。」


「あぁ、学業。特に数学と理科、物理はちゃんと勉強し、ドイツ語、ペルシア語、ロシア語をちゃんとやるんだぞ。Вам Хорошие!!」


「ロシア語で返答は良いね。裏を返せば英語教育はもう廃れたんだね。」


「あぁ、ではこれから国道464号を進んでいくからよろしくな。Хорошие Спасибо.」


「うん。じゃぁ、アドレス登録しようね。」


「あぁ。」


 私はこの女子高生とメルアドを登録した。


「登録完了したな。」


「うん。で、貴方の名前は?」


「私の名前は綱嶋美咲。相模原で電気工事を請け負っている女性だ。」


「そうなんだ。じゃあ、私の名前も言うね。」


「あぁ、言ってくれるか?」


「うん。私の名前は桐山沙奈。バイクで変わった名称があったら送ってね。」


「ああ、ありがとうな。」


 私は沙奈にアドレスを登録して彼女に旅の記録を見せようと思った。

 だから、彼女のその記憶が残る旅をしようと思った。


 私は沙奈と別れ、これから千葉県道8号を南下して、これから国道464号で伝説の高速道路へと向かった。


 そして鎌ヶ谷消防署前を左折して国道464号へと入った。

 ここから本番だと…。

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