第43話 那須高原SAで乳製品を楽しむ。

 そして安積PAを出発した私はこれから関東地方で最初のPAに入る為にひたすら東北道を南下していた。

 所どころ、急な曲線があるなど、下りとは違う意味でしんどいのがこの休憩所の特徴なのだと思った。

 そう思いながら、この曲線があるからこの東北道がいかにきついかわかってきた。

 そして郡山JCTを過ぎるとある事に気づく。


 ―――しかし、郡山JCTを過ぎるとトンネルが急激に少なくなるのは偶然なのかわからないな。


 そう…。

 東北道は東名より新しく、常磐道より山側を走っているのにトンネルの数が非常に少ない。

 所々強い曲線があり、しかも合流も非常に危ない印象があるので警戒しなければいけないと感じていた。

 東名は神奈川県区間は非常に多い松田以西にトンネルが意外と多いし、常磐道は東北道より山側にあるのにトンネルが多い事に気づく。

 これをある法則に変えると、東北道が中国道、常磐道が山陽道の関係になるのだと私はつくづく感じた。


 しかし、これとは別の福島県内の東北道を走るとある事に気づいた。


 何故、高速道路での福島ナンバーの車が変な入り方をするドライバーがいるのか。

 私からすればあぁいう入り方をする理由がわからない。

 だが、あぁいう入り方をすれば確実に事故を起こす要因を作ってしまう。

 更に東北道は東名や名神に比べてはるかに流れが速い。

 だからブレーキを多用する走り方で非常に走りにくい状況を作ってしまうのは当然なのだと感じると、少し鳥肌が立った。


 あぁいう入り方をすれば間違いなく事故を誘発する状況が生まれる事が非常に明白ではないかと私は思う。

 しかも、普通の入り方とは少し違って強引に入る状況に私も少し唖然とした。

 勿論、後ろを走っている幸喜さんも福島ナンバーの車が非常に危ない運転している状況に驚いたが、彼はこの土地の車の走り方を知っているせいか、そこまで驚かなかった。


 そして、鏡石かがみいしPAや阿武隈あぶくまPAを通過して、白河しらかわを過ぎるともうすぐ、関東地方に入ると思うと少し安心した。

 ちなみに鏡石かがみいしPAはミニストップがあり、安積あさかPAと連続して続いているので休みたい場所をうまく選べば非常に便利状況になる事は指摘しておこう。

 そして阿武隈あぶくまPAは東北道のPAの中でも古めかしい建物が特徴的で東京方面は駐車したら仙台方面に施設があるのでここから施設を寄らざるを得ない状況ができるのは言うまでもなかった。

 加えて、あそこは東北道の東北道で最南端の休憩所であることも指摘しておこう。

 ちなみに東北地区最南端の休憩所は常磐道の湯の岳ゆのたけPAだが、あそこはトイレしかないのが非常に嫌らしい。


 なので、これらの状況を理解しながら私は鏡石かがみいしPAや阿武隈あぶくまPAを通過し、白河しらかわICを過ぎるといよいよ関東地方まで後、もう少しなのだと感じていた。

 意外と青森から仙台まで走っていると東北道は東名や加熱同に比べて距離のわりにSAが非常に少ない事に驚く。

 東名は名神合わせて10か所あり、関越道も250km内で5か所ある。

 ただ、関越道の場合は塩沢石打しおさわ いしうちSAが事実上のPAである一方、三芳みよしPAがSAであることを念頭に置くと事実上は6か所になるのは目に見えていた。


 だが、それでも東北道に比べればSAと呼べる施設は他より多く、上信越道の場合も東北道より大きなPAがあり、黒姫野尻湖くろひめのじりこPA以外は全て有人の休憩所も兼ね備えているのでそれに関しては非常に問題なかった。

 そうこういっているうちに栃木県に入り、いよいよ那須高原なすこうげんSAまでそこまで距離がない事に驚く。

 もし、東北道の那須IC以南を宇都宮自動車道に変えた場合でもこの那須高原なすこうげんSAだけはなぜか、東北道扱いになる不思議さを感じると、宇都宮自動車道はそこまで意味があるものだとは思わなかった。

 そして暫くしてようやく那須高原なすこうげんSAに到着した私はいよいよここで幸喜さんと再び話す殊にした。


幸喜こうきさん。ここで乳製品などを買えば良いか。」


「あぁ、ここは東京方面に向かう際、関東に入って最初のSAになる。ここからは少し落ち着いた運転ができるから共に慎重に行こうな。」


「あぁ、そうだね。」


 幸喜こうきさんの助言を聞いて納得した私はこれから那須高原なすこうげんSAで大きな買い物をしようと思い、施設内に入っていった。

 施設はどうやら2つあるらしく、ここが2つの建物で1つになっていた事を考える意外とその役割が大きいなと感じていた私は西棟で乳製品やソーセージなどを見ていた。

 すると、紗枝さえちゃんが私の肩を引っ張って何か見せようと思ったせいか、私はそれにつられるように動いた。


「ねぇねぇ。美咲みさきさん。ここにある御用邸チーズケーキとかは非常に有名なお菓子だと思わないか。」


「あぁ、確か皇室御用邸のチーズケーキなのは確かでしょ。」


「その通りだよ。このチーズケーキは皇室御用邸で有名なチーズケーキなんだよ。」


「だが、この辺りは福島の放射能が福島県外で一番大きな影響を受けている地区だが、本当に大丈夫なのだろうか?」


「さぁ、そこまではわからない。けど、放射能についてはセシウムばかり気にしているが、太陽光などのストロンチウムなども原発と同じ元素が入っているからそっちの方が私は危ないと思うよ。」


「あぁ、そうだな。」


 私は非常に疑問が多い考えを示しながらストロンチウムなどの有害物質が実は原発だけでなく太陽光などにも来ている事をおもうと非常に複雑な状況に私は考える要因になっていた。


 そう、思いながら私はガチョガバロなどを購入して、暫くここで休む事にした。


 すると、幸喜こうきさんが…。


「美咲さんはよくここまで走れたけど、疲れていないか?」


「あぁ、少し疲れた。」


 と彼は私を心配してくれた。


 そう主ながら、私は幸喜こうきさんと少し話して見る事にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る