第36話 再び宮城へ。

 私は一関を通過後もひたすら東北道を南下して東京へと向かっていた。

 相変わらず、岩手県内の東北道は盆地区間が多く非常に楽に走れる状況がここまで来ている。

 だからそう思いながら本当にこれで良いのかと非常に気分が楽になっていた。


 そしてしばらくしてから、再び宮城へ戻った私は本当に宮城県になると岩手県と違い同じ東北とは思えないくらいの違いを改めて感じた。


―――凄い。岩手と宮城はこんなに違うなんてどういう事なんだろうか?


 岩手県と宮城県は同じ東北なのに雰囲気が全くの別物に見えてくる。

 これはどうしてなのかはっきりしない中で非常に気になっていたことだ。


 だから、私は同じ東北なのに、宮城と岩手の違いがこんなにあるとは思いも知らずにこれが同じ東北だと思うと凄く複雑な気分になっていた。

 そして、それは復興や生活習慣の違いまではっきりしているとは思わなかった。

 岩手は宮城に比べると明らかに復興が早く生活習慣も明らかに良い。

 これを知るとどうしてここまで違いが出るのか非常に謎が多く感じた。

 そう思いながら私は東北道を南下した。


 そして金成PAに到着した私はここで一休みしていた。

 けど、お土産などを見ていると北上金ヶ崎PAで変えるような品ばかりだし、見ても劣るようなものが非常に多かったのでどうしても見向きすらなかなかしてこない状況が生まれた。


 なんか、宮城の料理は岩手に比べると濃い味重視だし、非常に調味料だけで食べているような味がして中々、美味しさがでな来なくて非常に異様な雰囲気すら感じた。

 そして金成PAを出発しこれから南下した私は紫波姫PAを通過し、これから長者原SAまで到達して状況を見ると本当に金成PAとは違い、利用者が非常に多かった。


 実は長者原SAを通過すると東京方面は次のSAまでは国見SAまでない状況が続く。

 しかし、東北道はSAだけでなく一部、PAにも給油所がある。

 なので途中には鶴巣PAや菅生PAなどの給油所があるPAもある。


 それは山道を登っているだけでなく所々で、距離がある事も理由なのだと感じたが、やはり仙台に近い事も非常に大きな要因なのだと感じた。


 その証拠に安積PAや吾妻PA下り、菅生PA、鶴巣PAはまさにその典型なのだと感じた。


 ただ、長者原SAの次のSAは国見SAだが、給油所は次の鶴巣PAと非常に短いなど、明らかにその長さの違いを調べると確かにこれは長さの違いを感じる状況があると感じた。

 長者原SAは仙台に近い影響なのかやはり利用者が非常に多いSAなのだと改めて感じた。


 そして長者原SAを通過して次の有人PAである鶴巣PAまで向かう事にした。

 ここから国見SAまではトイレだけの休憩所と給油所付きの休憩所が非常に交互している状況が生まれる。


 つまり、規模が交互している状況が100km近く進む事になる。

 流石にそれはきついなと思い名がながらも確かにそれはありうるなと感じた。

 そして長者原SAを通過して、紫波姫PAを通過して、大和ICに入ってからようやく鶴巣PAまで到着した。


 しかし、宮城の運転は岩手以上に非常に神経を使うし疲れる状況が多い。

 勿論、岩手は岩手で速度をしているので走りにくいが宮城は無理な走り方が多いから非常にその危なさを感じるくらいのレベルだ。

 だから私は宮城県がこんなに疲れる運転を理解しながらもただひたすら鶴巣PAまで走っていった。


 そして鶴巣PAに入る前に常磐道との分岐である富谷JCTの案内があった。

 どうも、富谷JCTで常磐道と東北道の分岐がなされているようだが、多くの車は常磐道を経由する事がわかっている。

 だから次の鶴巣PAは常磐道方面は給油所の距離が長いからここで給油する事は間違いなくありうると思いながら、私は東北道を選ぶ選択肢になった。

 なぜ、東北道を選ぶ選択肢になったかというとやはり、常磐道は全線4車線化したとは言え、夜間の休憩所が乏しくさらに原発問題などで二輪バイクの通行が非常に制限されているからだ。

 だから私はそう思いながらもこれから東北道を利用してなんかすることにした。

 そして鶴巣PAまで到着した私はここで少し休もうとした。


「お姉ちゃん。なんでここいぐのさ。」


「すまない。あんたは誰なのか聞いてほしい。」


「僕。佐藤之昌なんさ。だから、お姉ちゃんは変になまっていねぇがら何を言っているのか判りにぐいっぺ。」


 流石に子供とは言え、やっぱり東北弁の言葉で喋られると何を言っているのか非常にわからなかった。

 例えば福岡弁だと「よかばい。」とか、「うまか。」とか出るし、北摂弁(大阪北部)だと「あほか。」、「あかん」とか出るが、いずれもはっきりしている。

 名古屋弁も「けったい」とか「とっきんとっきん」があるが、それでもわかる。


 東北弁がわかりにくい理由が実は鼻濁音が理由なのだと感じると確かに彼らが、英語が得意な理由もわかる。

 英語やフランス語の場合、子音と鼻濁音が頻発するので必然的に東北の人間が非常に有利になる。


 対象的に北摂弁や京都弁、近江弁などの関西弁は母音系言語なので中国語やスペイン語などが非常に得意なのはいうまでもない。

 しかし、ロシア語は子音で鼻濁音が多いのに東北、特に宮城などの太平洋側はあまりロシア語を好まない理由がよくわからなかったので非常に謎が多かった。

 だからかもしれないが、東北では英語圏の留学が多いのはそのためなのかなと感じた。

 そう私は思いながら彼に話を続けよと思った。

 彼に正しいロシア語の勉強でもさせようと…。

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